クラレト・モンソラテ、ドバイ

日本の有名大学9校がアラブ首長国連邦（UAE）の学生を積極的に誘致しようとしていることから、大学や大学院への入学を検討しているUAEの学生にとって、この機会を逃す手はない。

日本の大学や大学院に進学希望の学生は、UAEを代表する教育見本市「Najah Expo」を訪れることをお勧めする。今年で14年目を迎える見本市だが、今年は初めてオンライン開催となる。開催期間は本日（10月27日）から2020年10月29日まで。

「Najah Virtual Expo」では、入学希望者やその家族が日本の大学の担当者と直接に交流・面会したり、コースを閲覧したり、奨学金に関する情報を得たり、日本での生活の様子について話し合う、といったことをすべてユーザーフレンドリーなオンラインプラットフォーム上で行うことができる。

Najah Virtual Expoへの日本からの出展の呼びかけは、教育・人材育成を専門とする日本政府系機関である日本国際協力センター（JICE）が中心となって行われた。

Najah Virtual Expoに日本から出展するのは、大学が女子美術大学、京都先端科学大学、九州大学、名古屋大学、立命館大学、立命館アジア太平洋大学、芝浦工業大学、東北大学、東海大学の9校、そして独立行政法人日本学生支援機構日本語教育センター（JASSO）である。

JICEは長年にわたり、日本の名門大学に進学を希望するUAEの学生の指導や支援に努めてきた。そうした学生の一人である早稲田大学大学院生のファティマ・アル・ヒンダッシさんは、日本での留学経験について次のように語っている。「私の日本留学経験は、素晴らしく、挑戦に満ちたものでした。日本人は仕事に対し大変情熱的ですので、周りの人たちも、そうした日本人と同じように振るまい、自分を高めようと努力しなければという気にさせられることに気付きました。日本人の学生と長い間一緒にいましたので、規律や時間遵守の大切さについて多くのことを学ぶことができました。さらに多くのことを学んだのが、自分に対して責任を持つこと、そして自分は自国を代表するのであるから、自国に対しても責任を持たなければいけない、ということでした」

東海大学精密工学科3年生のアブドゥルラーマン・アル・ハシミさんは、「東海大学のような日本の名門大学で学ぶことで、キャリアアップにもつながりますし、理想の職も見つけやすくなると信じています。ここを卒業することになりますから、今では日本語が堪能になりましたし、エンジニアリング業界の著名な企業で専門的な経験を積むことができると思います。特にこの2点において、自分は競争の激しいUAEの就職市場で優位に立つことができると思っています」

学食ではハラールフードが食べられ、校内では礼拝室が利用できるようになったことから、東海大学のムスリム学生にとっては大学生活が大変快適かつアットホームに過ごせるようになった。

2013年にJICEアブダビ事務所が開設されて以来、UAEから日本に留学する学生の数は、学位プログラム、学位取得を目的としないプログラムともに増加傾向にある。2020年1月現在、UAEから日本に留学する学生の数は108名に上る。

Najah Virtual Expoには https://www.najahonline.com/en/home.htmlから登録できる。

日本留学やJICEが提供する無料の支援・サービスについての詳細は、www.jice.org/en を訪れてもよいし、02 406 9704まで電話での問い合わせも可能だ。