国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在に臨む野口聡一さん(55)が搭乗する米民間宇宙船「クルードラゴン」運用初号機は17日午後1時ごろ(日本時間)、ISSにドッキングした。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、飛行は順調。16日の軌道投入後、姿勢制御エンジンの燃料を保温するヒーターが作動しないトラブルが判明したが、ソフトウエアの更新で直ったという。
野口さんら乗組員4人の船内の様子が、17日午前、米航空宇宙局(NASA)テレビで中継された。野口さんは貨物室内から「グッドイブニング、こんばんは」と日本語を交えあいさつ。元気な様子を見せた。
クルードラゴンはISSへの飛行を続け、午後3時ごろには、連結部のハッチが開かれ、野口さんら4人は約半年間の長期滞在を開始する。野口さんがISSに入るのは、2009~10年の長期滞在以来で約10年ぶり。
野口さんらはその後、NASAのブライデンスタイン長官やJAXAの山川宏理事長と短時間の交信を行う予定。
JIJI Press