• 暗号通貨は、中央銀行やそれを保証する金融機関に結び付けられていない。

ヘプシ・アルシャマリ

リヤド：銀行員や経済専門家は、最近のデジタル通貨の評価が大々的に報じられているが、ビットコインの取引には「重大なリスク」があると警告している。

2008年に導入されたビットコインは、1月8日に史上最高値の41,530ドルまで急上昇した後、1月20日には35,529ドルまで後退した。元サウジアラビアの銀行員であるファデル・アル・ブアイナイン氏は、アラブニュースの取材に対し、ビットコインは、ドルやユーロなどの通貨の評価メカニズムとは対照的に、手元資金や経済大国からの支援を一切受けない第一級の投機ツールであると述べた。

ビットコインは、従来の銀行システムから離れ、米ドル建てのお金を移動させるための道具として始まったが、すぐに、純粋に需要と供給に基づいて評価される独立したデジタル通貨へと変化したのだと同氏は述べている。

「ビットコインに関わるリスクは大きく重大なものです。」と同氏は述べ、次のように付け加えた。「第一のリスクは、ビットコインがどのようにして始まったのか、どこでその力を得たのか、誰も知らないということです。もう一つのリスクは、ビットコインが中央銀行やそれを保証する金融機関に結び付けられていないことです。

その上、ほとんどの銀行はそれを承認していません。

サウジアラビア金融協会のメンバーであるアル・ブアイナイン氏は、ビットコインの最大の問題点は、麻薬取引やその他の違法活動に関わる人々がマネーロンダリングのツールとして使用していることだと評価しています。」「このため、法的な観点から見ても怪しい通貨になっています。」と同氏は述べた。

一部のアナリストは、ビットコインが10万ドルまで上昇する可能性があると推測している。ビットコインは、特に一攫千金のスキームを求めるトレーダーの間で、この楽観論を利用しており、バブルの可能性につながっている。

「私は、ビットコインの法律が効果的だとは思いません。なぜなら、ビットコインは信頼できる銀行とは無関係だからです。したがって、その法律について言われていることは、すべて不正確で非現実的なものです。」とアル・ブアイナインは述べた。

同銀行員は、デジタル通貨にも居場所がありうるが、それはその評価が中央銀行によって決定される場合に限ると述べた。

金融アナリストのモハメッド・アル・スウェイド氏は、ビットコインが10万ドルまで上昇する可能性があると信じている一方で、市場は簡単に操作されてしまう、と述べている。

ビットコインが今上昇しているのは、株式市場の投機家が利用できる流動性があるからだ、と彼は付け加えた。しかし、同氏は、以前にも見られたように、投機はいつでも終了しうるし、評価額が急落する可能性もあると評価している。

サウジアラビア中央銀行の「外国為替市場における無認可証券の取引に関する意識向上常任委員会」は以前、無認可の外国為替市場での取引に警告を発している。

同委員会は、デジタル通貨への投資は、価格の変動やビットコインがサウジアラビアの銀行規制当局の対象外であることから、リスクの高い戦略であると述べている。

同委員会のメンバーであるアブドラ・アル・クハタニ氏は、あらゆる不正行為に対する最初で最も重要な防御策は、不正行為に気づくことだと強調した。

同委員会は王令により設立され、不正市場での証券取引や無認可のデジタル通貨の販売についての一般市民の認識を高めることに重点を置いている。

委員会の議長は資本市場庁が務め、内務省、メディア省、商業省、そしてサウジアラビア中央銀行のメンバーが参加しています。同委員会は政府機関と協力して、無認可のデジタル通貨の無認可取引活動を抑制するために活動している。