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「指をなめたくなるくらい美味しい」日本のクリスマス

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25 Dec 2020 10:12:11 GMT9
25 Dec 2020 10:12:11 GMT9

東京:今日はクリスマス。日本人がチキン―正確にはケンタッキーフライドチキン―を買いに押し寄せるのも不思議はない。

すべては1970年代にあっという間に人気を集めた、当時、ケンタッキーフライドチキン(KFC)チェーンの店長だった大河原毅さんのとっぴなアイディアから始まった。フライドチキンのパーティーバーレルを、アメリカの伝統的な七面鳥の代わりのクリスマスのメニューとしてマーケティングしたのだ。大河原さんはパーティーバーレルをクリスマスを祝う方法として宣伝した。当時、クリスマスはまだ一般的な伝統が広まっていない祝日だったため、その地域の人々はKFCを食べるのがアメリカのクリスマスの伝統だと信じ込んだ。

日本KFCは「クリスマスにはケンタッキー」「ケンタッキークリスマス」などその後、毎年続くことになる広告キャンペーンを、1974年に全国展開。それ以来、クリスマスにはKFCを食べることが日本の慣習となっている。

2019年、日本のKFCではクリスマスイブ前後の売上が年間収益のおよそ5%を占めた。具体的な数字を挙げると、昨年2019年の日本KFCホールディングス株式会社の純売上高は約800億円(およそ7億ドル)で、これは禅ねんの743億4千万円を上回った。日本KFCは1970年にアメリカの親会社と三菱商事の合弁で設立された。1970年の広告キャンペーンにより、日本ではクリスマスにKFCを食べるのが人気となった。2017年、KFCは本社を横浜に移転した。

東京のKFCの店舗では、パーティーバーレルをテイクアウトするために列をつくっている。

毎年、キリスト教の伝統が続く国では七面鳥が出されるところを、日本ではクリスマスに何百万ものパーティーバーレルが消費されている。

東京の中心地である新橋や銀座、新宿では、毎年、同じ儀式が繰り返される。スタッフが並んでいる客の注文を取り、それをキッチンスタッフにあらかじめ渡しておくことにより、注文の品が数分で用意される。

12月24日と25日には、予約なしでKFCの店内で食事をするのはほとんど不可能だ。

新宿のKFCで客を迎えていたスタッフは、この伝統行事がいつから始まったのか知らないと認めた。ピックアップの列を示す看板を持っていた若い女性のスタッフは、子どもの頃から馴染みのある伝統だと話す。別のスタッフは、クリスマスは特別な日なので日本人はチキンを食べるのだと語った。

KFCホールディングスは、アメリカのKFCなどを傘下に持つヤム・ブランズとのフランチャイズ契約に基づきチェーンを経営している。

だが、KFCを含む東京のほとんどの飲食店にとって、COVID-19の影響は明らかだ。入り口に立っていた社員は、今年はほんの数件しか予約が入っていないと話した。

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