


シャムス・エル・ムットワリ ドバイ
ドバイの精肉店「プライムグルメ」、2010年の開店以来、良質な日本の食肉を販売
この精肉店は日本、オーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパなど様々な場所から食肉を輸入しており、情報に明るいチームが質の高い料理を作るための質の高い食材を提供していると自負している。
プライムグルメは、「親会社カントリーヒル・インターナショナルがUAEの一流レストランやホテルで販売している高品質なお肉を、個人のお客様にもお届けしたいという思いで設立されました」と、事業開発・マーケティング担当ディレクターのマリア・ルイサ・パンツィカ・ラ・マンナ氏は話した。
パンツィカ・ラ・マンナ氏は、日本の食肉がUAEに輸入される前にハラルの基準に従って屠殺されなければならないために複雑になっている輸入プロセスについて詳しく説明した。
ハラル処理は「日本では非常に特殊で、屠殺場はこの目的のために確保されなければなりません。ハラル処理は当社の注文のためだけに準備されます。輸出提携企業は、日本の農業関連産業のリーダー企業である全農インターナショナルです」と同氏は話した。
プライムグルメの強みはこれだけではない。この精肉店は、地域内で様々な肉の部位を提供できることでよく知られており、このことが同社の全体的な評判における基本的な役割を果たしている。
「プライムグルメは日本の和牛を一般の人々に販売してきた先駆者で、それはヒレ、サーロイン、リブアイといった通常の部位にとどまりません。あまり知られていない他の部位を日本式(焼肉、しゃぶしゃぶ、すき焼き)に分類して販売するようになりました」と同氏は言う。
焼肉は日本式のバーベキューで、しゃぶしゃぶは鍋料理に使われる薄切り肉で、すき焼きに似ている。
「この2年間で、これらの商品は日本人のお客様以外にも人気が出てきています。私たちの客層は非常に多様で、和牛の評価は全体的に高まっています」と同氏はアラブニュース・ジャパンに語った。
プライムグルメは2018年からサロマ和牛の輸入を開始し、水がきれいでミネラル分が豊富なことで有名な北海道の佐呂間湖地方から和牛を調達している。
「寒冷地だからこそ、独特の肉質が生まれ、牛肉が非常に繊細になります。寒さは牛脂の融点を下げ、肉の甘みが強くなります」とパンツィカ・ラ・マンナ氏はアラブニュース・ジャパンに話した。
プライムグルメでは、肉以外にも、プルコギ、ポン酢、ゴマなど、同店で販売されている日本産の肉の食感や風味を引き立てる食材を取りそろえている。
(Supplied)
日本との結びつきは強く、2018年にGulf Japan Food FundというPEファンドがプライムグルメの大株主になったことが大きく影響している。
プライムグルメは、オーストラリアやニュージーランドの食肉や鶏肉にも精通しており、チーズやパスタ、調味料などの他の商品や、牛肉のラザニアのような惣菜も扱っている