
ディーマ・アル・クデイルとハラ・タシュカンディ
リヤド:ここ1年の空気には、通常よりロマンスが少なく、コロナウイルスで満ちているかも知れないが、それでもサウジのカップルたちはめげない。今日はバレンタインデー、そして人々は素晴らしい日にしようとしている。
愛がすべてを克服する中、花屋、チョコレート店、レストラン、デリバリー専門の食品店でさえも、活況を報告している。
2017年にジュベイル工業都市で「ドリーム・フラワーズ」を設立したハリド・オマルさん(28歳)は、過去の4日間で売り上げを2倍に伸ばした。2020年にコロナによる閉鎖措置で3カ月間店を閉めて損失を被った後の、事業が傾くぎりぎりのタイミングであった。
「コロナ禍で地域のどこの事業計画も打撃を受けました」と彼はアラブニュースに語った。「ロックダウン措置でお客が減りました。週2度の生花の輸入もままならず、ロックダウン措置の間は生産を中止していました。それが非常に大きな打撃となりました」
「母の日、父の日、先生の日といった機会は、売り上げに良い影響を及ぼします。私たちはわずか4日間で売り上げを伸ばしました。これは私たちにとっての書き入れ時です」
レストラン内での飲食は厳しく禁じられており、バレンタインデーにパートナーと外食するという昔ながらの習慣が今年は叶わない。しかし、進取の気性に富んだレストランが、ロマンチックな2人分の食事の特別デリバリーを提供している。
日本料理の話題の人気店『カンパイ』は、大切な人と楽しむための赤いバラとノンアルコールのメルローのボトルを添えた巻き寿司とサーモンの刺身のバレンタインデー・ボックスを用意しており、『カスパー・アンド・ガンバニズ』は、チョコレート色もしくは赤のベルベットに入れたハート形のケーキを提供する。
一方で、アラブニュースはサウジの人々に、理想とするバレンタインの贈り物はどのようなものであるかを尋ねてきた。「妻と私に向けて子供たちから贈られるケーキとカードに勝るものはありません。私たちはそれを子供たちと祝って食べます」とモハメド・アル・カハタニさんは答えた。
ハフサ・アユブさんは、「箱入りチョコレートです。月並みですが、構いません。いつになってもチョコレートをもらうのはいいものですから」