








Huda Al-Shair
ジェッダ:サウジの臨海都市ジェッダで、アブドゥラ・アル・フダイフ氏(Abdullah アル・フダイフ) の先見的なプロジェクト、Arbab Al-Heraf、または「技巧の達人たち」が、音楽と芸術の専門家たちのための学校へと発展。
小規模なプロジェクトとして始まった、芸術家・工芸家たちを一つ屋根の下に集めたカフェは、今や、素描から楽器と歌唱まで、さまざまな教養コースを提供する学校である。
サウジアラビアで文化省の下、音楽委員会が設立されて以来、この種のプロジェクトは、とくに音楽の専門家たちの間で、人気を高めている。
アル・フダイフ氏は、彼の学校がサウジで認可された音楽施設の1つとなることを熱望している。彼らは、現在、サウジの音楽教師や専門家たちとともにプログラムを運営しているが、その需要は、音楽の学生からのみならず文化に触れることを切望する人々からもあり、日ごとに増えている。
サウジアラビアは、これらの新しい音楽施設を通じて、新しい世代の音楽家や知識人を生みだすことを目指している。
東洋の音楽に加え、ピアノなど西洋の楽器や歌唱の新しいコースも加えられた。
Al-Zahra地区にあるアル・フダイフの事務所では、彼の芸術への情熱が、壁に展示されたり棚に山積みになったりしている、アラブの芸術家の作品や、年代もののアート雑誌、世界的に知られた哲学者たちの本などからうかがい知れる。
彼は、ジェッダだけで11の分館があり、それぞれに違った機能があると、アラブニュースに話した。「例えば、Obhurの北にある分館は古代のアラビア美術の美術館です。ボヘミアンハウスという他の分館は、150年前の建物で、アートのワークショップ、カフェ、私たちの芸術家たちのスタジオがあります」
Bait Ziryabという他の分館は、アンダルシアの有名な音楽家Ziryabから命名され、100年以上前の建物に入っている。「私たちはこの建物を改装し、装飾し、音楽のための施設に変えました」
Bait Ziryabだけでも400人に教育を与えてきた。
また、芸術家たちの実験室として機能するBait アル・フダイフもある。
Arbab Al-Herafは、さまざまなプロジェクトを実施しており、その中には、ボランティアたちがメディナの使われていない古い家々に入り、それを芸術の場にするLathreboプロジェクトも含まれる。
この学校によって始められた別のプロジェクトには、ジェッダ旧市街の8つの地区にある壁に絵を書くことも含まれる。
さらに他のプロジェクトは、環境保護やリサイクルの重要性を説くポッドキャストを使い、より若い人々を含む社会の別の部分をターゲットとしている。「参加者の約30パーセントは子どもで、残りは大人です」
「私たちのさまざまな分館は訪問者だけで3万人以上にのぼります。たくさんの参加者が、ここArbab Al-Herafを始まりとして彼らの工芸や歌、映画や本などを通じ注目を浴びました」と彼は述べた。
Arbab Al-Herafはサウジの芸術的な才能を育成するのに大きな成功を収めてきたが、これは必ずしも簡単に達成されたことではなかった。アル・フダイフは、Arbabの始まりはささやかなもので、またたくさんの障害もあったと話した。
彼は、アカデミーた訪ねるためには、音楽の学生である必要はないと話した。「芸術には文化や年齢や性差(といった障壁)はなく、芸術はだれもが参加できるものです」
彼の学校は、サウジ人の才能に投資することだけではなく、人々をひとつにすることを目指していると、彼は話した。「私たちはみな異なるバックグランドと生活をもっていますが、一つ屋根の下で美術や文学、音楽、映画などに対する共通の情熱によってひとつになるのです」
アル・フダイフ氏は、彼の学校と市内に散在するいくつもの分館を通じて、サウジアラビア人は芸術において多大な才能をもっており、様々な人々を歓迎する偏見のない人々であることを、世界に示したいと考えている