
リヤド:猫カフェ現象は20年以上前に台湾で始まったものだが、ついにサウジアラビアにもやってきた。
私たちがリヤドのアッサハファ地区にある猫カフェを訪れたとき、ノートパソコンで勉強している大学生から、ネコをかわいがり走り回る幼児まで、あらゆる年代の人々がやってきてはネコを楽しんでいた。
落ち着いた場所になるような設計で、心癒やされる音楽から、壁や家具の明るく落ち着いた色合いまで、すべてが訪問者の心を安らかにしてくれる。
2階建ての施設の1階には、ゲスト用のブースと座席エリアがあり、コーヒーバーが設置されている。カフェでは、コーヒーなど定番の飲み物や、チョコレートミルクセーキやアイスモヒートなどブレンドドリンクなどを提供していて、フライドポテト、ケーキ、菓子パンなどの軽食も用意されている。
おいしそうな食べ物が揃っているが、それが人々を興奮させるわけではない。それでは、その人々を喜ばせるものに対面しよう。おいしいものを食べたいからといって、猫カフェに来る人はいないのだから。訪れた人は食事を楽しむ代わりに、飲み物を手にしたまま、階段を上って(あるいはエレベーターに乗って)2階へ。そこには、お目当てのネコたちが待っている。
ゲートで仕切られているネコの「本拠地」は、非常に手入れが行き届き、居心地がよさそうだ。ネコ用の休憩エリアがたくさんあり、ガラスの壁で区切られた「静かな部屋」まで用意されている。訪問者は気に入ったネコと一緒に、静かな空間で座って過ごすことができる。
現時点でカフェにはネコが3匹しかいないが、近日中に増える予定だと、バリスタが教えてくれた。
猫カフェに訪れてみたいと思っていても、衛生状態や匂いを心配する人がいるかもしれない。しかし、正直に告白すると、リヤドで訪れたことがあるカフェの中でも最も清潔なカフェのひとつだ、といえる。たとえば、すべてのテーブルに消毒の手順を説明したチャートとともに消毒剤が置いてあり、あらゆるモノの表面が清潔に保たれていた。人間とネコの両方にとって楽しい時間となるように、ネコは安全で衛生的な方法で取り扱われている。あらゆる年齢層を対象としたカフェだが、このような対策が取られていることは、特にネコと触れ合いたい幼児にとって重要で、広く知られてよいと思われる。
猫カフェは実際、子供たちが動物と安全に触れ合う方法や、ペットの動物に必要なことは何かについて学ぶのに、ぴったりの場所だ。全体的に非常に家族連れに優しいつくりになっていて、2階の子供向けのエリアには、本やテレビ、小さなネコのおもちゃなどが用意されている。
しかし同時に、午前2時まで開いているので友達とくつろげるし、午後4時からの営業開始なので仕事も可能だ。無料Wi-Fiを利用できる静かな店舗なので、ノートパソコンを持参して奥まった場所を確保し、ネコをひざに乗せたまま仕事をすることも可能だ。
今回の訪問全体を通じて、セラピー的な経験ができたと感じた。隣に喉を鳴らしている子ネコがいれば、ストレスを感じるわけもなく、動物自身もこの環境に満足しているようだった。すべてのネコが客にとても懐いていて、撫でられたりじゃれついたりしていた。夏の間、ソーシャルメディアに猫カフェをたくさん登場させる予定なので、ご期待ください。