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サウジアラビアの空手界のスターであるタリク・アリ・ハミディ選手は、先月パリで開催された「KARATE1プレミアリーグ2020パリ大会」の75kg超級で金メダルを獲得し、東京2020オリンピックへの切符を手にした。
空手が正式なオリンピック種目となったことで、ハミディ選手男女あわせて80名の空手選手と共に、東京で歴史を刻むことになる。
サウジアラビアは、空手のオリンピックデビューの場となる日本武道館で、同国の男性が金メダルを獲得することを期待している。
世界空手連盟公式サイトは、2014年にハミディ選手のことを「世界で最も将来有望な選手」と評している。
リヤドが本拠地のクラブ「Al-Hilal」に所属するハミディ選手は、2015年にインドネシアのジャカルタで開催された世界選手権でサウジアラビア初となる空手の金メダルを獲得し、同年のドバイのGGC空手大会とトルコのボスポラス大会でも金メダルを獲得。更に2016年の「プレミアリーグ沖縄」では、アンダー21組手男子84kg超級の決勝でカザフスタンのディマシュ・ウクマトフ選手を破って優勝し、トップの座についた。
2017年のアジア空手道選手権大会(カザフスタン)でも、84kg超級でイランのサジャド・ガンジャデ選手に勝利し、金メダルを獲得している。
ウズベキスタンの首都タシュケントで開催された「2019年アジアシニア空手道選手権大会」では、日本の香川幸允(ひでよし)選手を破り、組手男子84kg超級で金メダルを奪った。
サウジアラビアのスポーツ相であるアブドゥル・アジズ・ビン・トゥルキ・アル・ファイサル王子は、ツイートで「我が国の空手チームのスターであり、キャプテンのタレク・ハミディ選手が東京2020オリンピックの出場権を獲得したことを祝福する」と述べた。また、サウジアラビア駐米大使であるリーマ・ビント・バンダル・ビン・スルタン王女もハミディ選手の快挙を祝福し、同選手に対する誇りを表明している。