


モスクワ: 日本の億万長者の前澤友作氏が14日木曜日、自身の「念願の夢」である国際宇宙ステーション(ISS)への渡航を前に、恐怖は感じていないと話した。前澤氏は今回、ロシアの宇宙観光事業への信頼を高めるためのプロジェクトのもと、宇宙旅行に参加する。
この宇宙ミッションは、今年実施される民間人宇宙飛行士による複数のミッションの1つだ。「スタートレック」の俳優である90歳のウィリアム・シャトナー氏も今週水曜日、ブルーオリジンの宇宙船での宇宙旅行を終えた。
45歳の前澤氏は、日本最大級のファッション通販サイトの創業者であり、米誌フォーブスの日本人長者番付で30位となっている。
また、前澤氏はISSに渡航する日本人初の民間人宇宙飛行士になる予定だ。
「宇宙ステーションでやりたいこと100のリストを準備している。例えば、バトミントンをしてみたい」と前澤氏は14日の記者会見で述べた。
「日を増すごとにワクワクしている。怖さや不安は感じていない」と語った。
前澤氏と彼のアシスタントが搭乗する宇宙船はロシアがリースしているカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から12月に打ち上げられる予定で、ロシアのアレクサンダー・ミシュルキン宇宙飛行士が同行する。
彼らはISSに12日間滞在する予定で、前澤氏は70万人以上の登録者がいる自身のYouTubeチャンネルに宇宙旅行を記録した動画を公開するつもりだという。
「皆さんに言いたいのは夢は叶うということ。目標を諦めないで。すべては自分次第」とモスクワでの会見で述べた。
前澤氏がロシア連邦宇宙局(ロスコスモス)のサポートを受けて宇宙旅行者としてISSに渡航するのは、2009年にシルク・ドゥ・ソレイユの共同創業者でカナダ人のギー・ラリベルテ氏がISSに渡航して以来、初めてとなる。
前澤氏ら3人の乗組員は、数十年にわたり世界中の宇宙飛行士をISSに送り込んできた、ソビエト連邦が開発した宇宙船ソユーズに搭乗する予定だ。
AFP