


クラレト・モンソレート
ドバイ:日本の半乾燥柿であるあんぽ柿が、その独特の味と優れた栄養価により、ドバイで人気を博している。
その美しいオレンジ色と、多様な料理に使えることで知られるあんぽ柿は、ドバイに進出し、今やメニュー表やスーパーマーケットに並ぶ最新の食材となっている。
あんぽ柿発祥の地は日本の福島県だ。「福島の誇り」と考えられているのも不思議ではない。
デーツやイチジクのように、このドライフルーツはアラブ料理に面白い新たな味を加え始めている。
カールヴァーンの料理開発部長の松下幸司氏によると、「デーツやイチジクでは、もう少し甘みや濃厚さを得ることができる。あんぽ柿も柔らかいので、ナッツ類や肉や魚など、ほぼ全ての食感の食材と一緒に使うことができ、上手く行く」という。松下氏は、その甘さはほんのりとしていて、ほどよい硬さで調理しやすいと付け加えた。
あんぽ柿工房の菊池洋介センター長は、福島県伊達市の農家が100年前にアメリカのドライレーズンの技術を取り入れ、生産を開始したと語った。
「他にない最大の特徴は、硫黄で燻すことで保たれるオレンジ色です。他にも、半生でクリーミーという特徴もあります」と、菊地氏は付け加えた。
さらに、あんぽ柿は食物繊維が豊富で、バナナのおよそ2倍も含まれている。研究では、乾燥工程で肌や目の健康を保つとされているビタミンAの量が増えることが明らかになっている。
「あんぽ柿は福島県の代名詞で、中東の人たちにも楽しんでもらえる自信がある」と、菊地氏は述べた。
ビタミン、ミネラル、抗酸化物質が豊富なあんぽ柿は、消化を促進し、視力を向上させ、心臓機能を改善し、さらには糖尿病やガンなどの慢性疾患の予防にもなる。また、肌の若返り成分も含んでいる。
あんぽ柿を普段の食事の一部として取り入れると、目の病気の予防になる。心臓の健康増進の上でも、食事に加えるには最高の食材だ。適度な量を食べるのであれば、この果物には副作用もなく、ジュースとして、サラダに入れて食べることができ、調理の時に他の料理と組み合わせることもできる。