ラハフ・ジャンビ

リヤド：リヤド・シーズンを訪れた観光客は、韓国のサバイバルドラマ『イカゲーム』のスリルを直接体験することができる。これは、サウジアラビア初の試みとなる。内容は、このNetflixの大ヒット番組にインスパイアされた、現実のコンテストに参加するものである。

最大70名のプレイヤーは最初に、ドラマと同じ、赤と黒のユニフォームとマスクを身につけた「兵士」に迎えられる。そして、同じくドラマの中で出場者が着ていた、特徴的な緑色の作業着風の衣装に着替えるエリアに案内される。

ゲームが始まると、プレイヤーは6つの競技課題をクリアしなければならない。課題は合計で約1時間。負けたプレイヤーは各ステージで脱落し、人数が減るにつれ、サスペンスと緊張感が高まる。最後にはたった1人のプレイヤーが勝者となる。

このアトラクションは、2月4日にブルバード・リヤド・シティにオープンし、3月31日まで開催される。5000平方メートルの特設会場には6つのホールがあり、それぞれのホールで異なるゲームが行われる。

友人同士のグループで一緒にプレイするためのチケットを予約することも可能。その場合、一人当たりのチケットは61ドルとなる。

このイベントは、アラブニュースが取材した参加者にも大変好評であった。中には、とても楽しかったので、何度も遊びに来たという人もいた。

最終ステージまで勝ち残ったムスタファ・ボーワイエジ氏は、SNSでこの「イカゲーム・エクスペリエンス」のことを知り、近所の多国籍のグループと一緒に参加したという。

「私たちはこの体験をして、夫婦で楽しみ、リヤドのシーズンを応援したいと思っていました」と、彼はアラブニュースに語ってくれた。「本当に格別な体験で、ゲームを楽しみました」

同じく最終ステージまで進んだタリク・シャリーフ氏も、この楽しいイベントに参加した興奮を語ってくれた。

「このゲームで気に入っているところは、装飾や技術がテレビシリーズに本当に似ていることです」と彼は語る。「ゲームに負けて〝死ぬ〟ときは、クッションエリアに落ちなければなりません。それが本当に楽しいんです」

ゲーム中にバランスを崩して軽いケガをしたウイサム・ダーオス氏は、コンテストは難しいが、素晴らしい経験になると話していた。

「ゲーム中に誤って転んでしまい、作業チームがすぐに救急車を呼んでクリニックに連れて行ってくれました」と彼は言う。「このゲームは素晴らしい。みんなもやってみるべきだと思います」

プロジェクトを管理・実施したサウジアラビアのチームは、このカスタムメイドのアリーナをわずか16日間で建設した。デザイン、装飾、小道具など、テレビ番組のビジュアルにできるだけ近づけるようにこだわった。

リヤド・シーズンの開催は3月31日までとなるが、それ以降もイカゲーム・エクスペリエンスができる可能性があると主催者は述べている。参加資格は18歳以上で、ある程度の体力と運動能力が必要なため、妊娠中の女性や、健康上の問題や身体的な障害がある人には適していない。

テレビ版『イカゲーム』は、2021年9月17日にNetflixが全9話からなるシリーズを配信したことで、瞬く間に人気を博した。

『イカゲーム』は、経済的な問題を抱える何百人もの人々が、巨額の賞金を目当てに、一連の子供向けゲームに参加するというストーリーである。しかし、参加者はすぐに、ゲームの勝者はただ一人であること、さらに恐ろしい秘密が隠されていることを知ることになる。シーズン2の制作が進められているという。