

東京:日本のファッション界の大物、前澤友作氏が、「愛情深い」コンパニオンロボットを製造するロボットスタートアップ「GROOVE X」買収する。前澤氏は火曜、「人を幸せな気持ちにさせる」能力に惹かれたと述べた。
前澤氏の所有するファンドが、ソフトバンクグループのロボット事業部門出身者の設立したこのスタートアップの過半数株式を取得する。4月には完全子会社に移行するとグルーヴXは述べたが、詳細については言及しなかった。
「LOVOT(らぼっと)」は、「ラブ」と「ロボット」を合わせて名付けられた。車輪があり、ペンギンに似た姿で、漫画のような人間の目を持つ。衣装は着せ替えることができ、鳴き声でコミュニケーションを取る。
LOVOTは「掃除したり仕事したりするロボットではないけれど、こんな時代だからこそ、人をほっこり幸せな気持ちにさせてくれる存在に、大きな可能性を感じています」と、前澤氏は声明で述べている。
GROOVE Xは以前、日本政府やトヨタ自動車が支援するファンドなどの投資家から、80億円(6,760万ドル)を調達した。
産業革新機構(INCJ)は火曜、個別に、前澤氏に対して株式を売却したと発表した。売却価格は公開しておらず、利益を得たかどうかについては言及を避けた。
INCJによれば、前澤氏が「社会課題解決策としての家族型ロボットというコンセプトに対して高い関心を示した」という。
昨年、ロシアのロケットで国際宇宙ステーションを訪れたこの起業家は、創業したオンラインファッション小売業の「ゾゾ」をソフトバンクのインターネット企業に売却し、富を築いた。
前澤氏が自身のファンドを通じて投資したベンチャー企業の中には、動物のトイレの習慣を分析し健康状態を追跡するスマート猫砂トレイのメーカーや、有名人からのパーソナルな動画を提供する企業などがある。
ロイター