
ガディ・ジュダ
ジェッダ: 文学分野の専門家や当局担当者らが、サウジアラビアのサイエンスフィクションやファンタジーのジャンルの発展について話し合うためオンライン会議に参加した。
文学・出版・翻訳委員会(LPTC: The Literature, Publishing and Translation Commission) が組織したイベント “リタラチャー・オブ・サイエンスフィクション・アンド・ファンタジー” は4月18日に開催された。参加者らはこの分野が直面する課題についてそれぞれの考えを共有して、 クリエイティブな制作活動を最高な形で支援する方法について話し合った。
最も支持を集めた提案は、アラブ世界でサイエンスフィクション作品の文学賞を設立することであった。このイニシアチブをとるのはサウジアラビアであるが、全アラブ諸国の才能を育てて文学作品の出版を支援することを目指している。
今回の会議では、アラブ諸国のサイエンスフィクション作家やファンタジー作家らにメディアに露出する機会をもっと提供するように委員会に要請があった。また、作家らを国内外の文学フォーラムや会議に参加させるよう強く求められた。
参加者らは才能を支援して育てるためにはワークショップやトレーニングコースが重要であることを強調して、サウジ宇宙委員会(Saudi Space Commission) のような科学機関とさらに協力していくことを提案した。
またこの会議では、書店におけるサイエンスフィクション作品やファンタジー作品のマーケティングを改善していく方法について話し合った。さらに彼らの作品が外国語に翻訳されていくために著作権エージェントと作家らがどのように力を合わせていけばいいかも検討された。
サウジアラビアの作家のサイエンスフィクション作品が映画化・ドラマ化されるためにはもっと努力が必要だと、参加者らは話した。
LPTCは2020年に文化省の傘下で設立された。委員長はモハメド・ハサン・アルワン氏が務めている。この委員会の目的は、国内で生まれた作品を国内外に広めることである。