

アラブニュース・ジャパン
ドバイ:日本政府は29日、2022年度春の叙勲の受章者を発表した。
その中に、アラブ首長国連邦(UAE)のレスリング・柔道連盟において柔道部門のチーフコーチを務めていた米田豊明氏が名を連ねた。
米田氏はUAEで40年近く柔道の普及に貢献した功績が認められ、旭日単光章を受章することとなった。
駐UAE日本大使館もこの度の叙勲に際し、米田氏の殊勲に対して敬意を表する予定だ。
金沢大学の体育科を卒業した米田氏は、1979年にドバイに渡った。当時、柔道がまだ認知されていなかったUAEにおいて米田氏はまず、現地の警察署で柔道のデモンストレーションを行うなど、一連の宣伝活動から行った。こうした努力の結果、ドバイ警察の訓練種目として柔道が採用されるに至った。
1990年、同氏はUAE柔道・空手・テコンドー連盟に加入し、その後、UAEレスリング・柔道連盟において教育・振興委員長および顧問を務めた。その揺るぎない情熱と尽力により、公立学校に柔道の授業を導入したり、「ドバイ柔道会」において多くの柔道選手を養成したりするなど、柔道の普及に邁進した。また米田氏は、UAE国家代表チームの選手を含むトップクラスの選手や指導者の育成にも携わり、40年近くに及ぶUAEでの貢献の後、2018年に日本に帰国した。