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リヤド：サウジアラビアのGDPを上昇させ経済の生産性を高めるうえで民間部門は重要な牽引力であると考えられている。2022年の政府のパフォーマンスを評価するために開催された「2023年予算フォーラム」で同国のムハンマド・アル・ジャダーン財務相が述べた。

12月11日から2日間開催されているこのフォーラムには、30人もの政府関係者や民間部門の講演者が出席している。政府サービスが市民や民間部門に与える影響が議論されているほか、出席者の計画や将来のプロジェクトについての講演が行われている。

サウジのファイサル・アリブラヒム経済計画相は、同国の経済発展の主要な牽引力であると考えられる民間部門が長期的に重要な役割を担っていることに同意した。

また、サウジアラビアの人口の60%は30歳未満で41%は25歳未満であると指摘し、これは生産的な要素を作り出す機会だと述べた。

同大臣は次のように述べた。「財政はある程度独立しているが、原油価格は変動しているため、我々は支出を制御することでその安定化に努めている」

さらに、国内で燃料を国際価格より低い価格で販売するようサウジアラムコに対して数百億ドルを支出して補償することで、エネルギー価格に上限を設定しインフレを制御しようとしていることを明らかにした。

同大臣は、「財政均衡プログラムから財政持続プログラムへと移行した」と強調した。

一方、2021年末までに政府の非石油収入が政府支出の40%相当になったことを明らかにした。以前はわずか10%だった。

同じくフォーラムに出席したACWAパワーのムハンマド・アブナヤン会長は、サウジアラビアの再生可能エネルギーは世界で最も安価だと指摘した。

また、現地調達の促進には民間部門の強化が必要であり、「私はそれを熱意を持って推奨している」と強調した。

「法律を整備するのは政府の役割だが、実行や投資は我々の役割だ」

サウジ・ナショナル・バンクのアンマル・アルフダイリ会長は、総予算についての見解を表明する中で、雇用が創出されていることや中小企業が10%の成長を遂げていることなど、国民や経済システムにとって良い点がいくつかあると述べた。

また、これから民間部門と公共部門の間で何らかの提携が必要な部門として観光、食品・飲料、民営化、中小企業を挙げた。

さらに、中小企業銀行がそのプロセスにおいて重要な役割を担うと強調した。

サウジのマジッド・アル・ホガイル都市村落・住宅相は同国の住宅部門について話す中で、140万世帯にサービスを提供し住宅保有率が計画通りに推移していることを明らかにした。来年には1%に上昇する見込みだという。

また、 住宅を最も必要としている家庭に関して、3万戸以上の住宅を提供できるとしたうえで、「今年と来年で7万戸に達するまでこの施策を続ける」と述べた。

フォーラム1日目は6つのセッションで構成され、財政の持続可能性と経済成長の牽引力、持続可能なエネルギー、国家変革の観点における基本サービス、経済発展を支えるインフラ・物流サービスの役割などのテーマが取り上げられた。また、経済成長を可能にする投資の影響や、デジタル経済を可能にするためのテクノロジー部門強化に関連した問題にも触れられた。

フォーラム2日目には5つの対話セッションが行われ、国策産業と危機対応におけるその役割、ビジネスファシリテーションと経済におけるその役割、観光・文化が経済発展に与える影響、予算が女性の社会的地位向上に与える影響などのテーマが取り上げられる予定だ。

今回のフォーラムは、サウジアラビアが大きな財政黒字を計上したことを受け、州知事らがそれを経済の「強さと耐久性」の反映であり国民生活の向上に大きく貢献するものだとして歓迎する中で開催されている。

サウジアラビアは7日、2022年の財政黒字が事前の予測を120億サウジリヤル上回る1020億サウジリヤル（271億3000万ドル）となったことを発表した。

また、2022年のGDP成長率を8.5%に上方修正した。2021年12月の時点では7.5%、2022年9月末に発表された予算前声明では8%と予測されていた。