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日本人とアラブ人の結婚は、心を広く開かせてくれる

(Shutterstock)
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29 Jun 2022 11:06:18 GMT9
29 Jun 2022 11:06:18 GMT9

ナダル・サモーリ

大阪:もし、アラジンと女武将が夫婦として生活を共にするとしたら、どうなるだろうか。 一般的なステレオタイプからほど遠く、多文化間の結婚は、予期せぬ問題の数々を引き起こすが、同時に驚異的な利益をもたらすかもしれない。

人は、魅力的で理想的と思われる資質を持つような、遠い異国からのパートナーを望むことがある。文化の衝突はさておき、そのコントラストは魅力的に映るのであろう。

「日本人の妻は、エジプトに1年間留学していました。そこで私は彼女に出会ったのです。彼女は私の文化を知っており、理解があったので、日本で共に生活するのはより楽でした。相互理解と把握が、私たちの関係を成功に導く重要な要素でした」と、エジプト出身のイッサム・モハメッド氏は語る。数十年前に日本人の妻と結婚し、以来、日本に住んでいる。

現在、モハメッド氏は、京都市内で英語学校ゲストハウスを所有しており、妻の郁代氏と二人三脚で運営している。

「日本には、エジプトと同じように農耕社会(採集社会)としての歴史があり、それが伝統を重んじることにつながっていると思います。しかし、一般に非常に感情的な傾向を持つエジプト人と比べると、日本人はより現実的だと思います。これは、家族関係に影響しています。なぜなら、中東の多くの国々では、子供は親にとって将来への投資と考えられていますが、日本人は成長するにつれて自立するようになり、老いた親を介護施設に預けるようになるからです。私の子供たちも、高校・大学時代は私たちとの関係が希薄でした。しかし、彼らが社会人になると、私たちのことをより深く理解し、彼らの遠回しな方法で感情を表現するようになりました」と彼はアラブニュース・ジャパンに話した。

ミス氏もエジプト人男性と結婚した日本人だ。現在、夫と共に日本に住んでいる。彼女はブラジルで生まれたため、どうしても3つの異なる国の間で自身の意見が対立してしまう。ミス氏によると、彼女の恋愛関係のある面で適応しなければならなかったという。

「ブラジルは女性優先の文化ですが、エジプトは男性優先です。夫は私に、先に夫を家に入らせ、彼の食事を出すことを期待します。それは私にとって新しいことで、それに応えることを期待されました」とミス氏は語る。

彼女は次のように続けた。「私たちの結婚生活には多くの困難が伴いましたが、私も夫も、地球の反対側にある新しい異国の文化に触れる過程を楽しみました。夫が娘たちに注ぐ愛情は、本当に素晴らしいものです」

似たような表現が文化によって異なる意味を持つことがあり、それが多文化間の関係において一種の不協和を起こすことがある。そのため、相手の文化がどのように成り立っているのかを深く理解し、意見の相違ではなく、共感が生まれるようにすることが必要だ。

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