
福島県は6日、東京電力福島第1原発事故で風評被害を受けた県特産物のあんぽ柿10キロをアラブ首長国連邦(UAE)に試験的に輸出すると発表した。県やJAの職員が7~9日にかけて政府機関や流通業者を訪問し、持ち込んだあんぽ柿を売り込む。あんぽ柿の輸出は初めて。
あんぽ柿は、県が原発事故後の2011~12年度に生産を自粛するよう県内の農家に通達。その後、生産が再開されたが、生産量と販売単価は今も原発事故前の8割にとどまっている。
県は、UAEであんぽ柿に味が似たヤシの実「デーツ」を食べる文化があるため、商売になるのではと考え、今回の試験的な輸出を計画。あんぽ柿を現地の担当部局や商工会議所などに味わってもらいながら紹介し、受けた反応を今後の輸出戦略に生かしていくという。
JIJI Press