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かまぼこ、ちくわ人気回復=コロナ禍の健康志向後押し

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26 Sep 2021 08:09:00 GMT9
26 Sep 2021 08:09:00 GMT9

かまぼこやちくわなど、練り物の人気が盛り返してきた。低脂肪・高たんぱくの魚肉に、筋肉の保持などに役立つアミノ酸が豊富に含まれることが近年注目され、昨年からのコロナ禍の巣ごもりで、健康志向も後押ししている。

おせち料理、おでんの具材などでおなじみの魚の練り物は、消費の落ち込みから生産量は減少の一途。農林水産省によると、2020年の水産練り製品の生産量は、約47万3000トンで、1975年の約115万5000トンに比べ6割近く減少。この間、水産加工業者も大幅に減少した。

そんな中、新型コロナウイルスの影響による巣ごもりで健康志向が高まり、練り物消費は好転。水産加工など600業者で作る日本かまぼこ協会(東京)は、魚肉たんぱく質が一定の基準を超える商品に付けるロゴを作成。「フィッシュプロテイン」と表示してアピールしている。

同協会は、タレントの田中律子さんの協力で、ヨガをベースとした簡単な体操をユーチューブで配信。体力が心配だったり、筋肉を維持したいと感じたりしている人に、運動とともにフィッシュプロテイン摂取の効果を伝えている。

鈴廣かまぼこ(神奈川県小田原市)は、プロサッカーの長友佑都選手らとのコラボで今夏、原料にキンメダイなどを使ったカラフルな「フィッシュプロテインバー」をクラウドファンディングで開発。出資者に限定販売することにしており、今後は一般への商品化も検討する。

長友選手らの影響もあって、かまぼこをあまり食べなかった人が、食べるようになったという声が同社に届いており「今後も既存商品の枠を超えた開発を行っていきたい」と意気込む。

ちくわにも、新たな商品がお目見えしている。高松市の「矢野商店」は魚肉にひと手間加えた「筋肉ちくわ」を9月からインターネットで販売。全国に販路が広がっており「スポーツクラブからも引き合いがある」(同社)と手応えを感じている。

時事通信

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