
スペースXのCEO、イーロン・マスク氏は19日、同社が対イラン制裁の免除を申請する意向を明らかにした。同社のスターリンク衛星ブロードバンドサービスをイランで提供するためだ。
警察に拘束されていた女性の死をめぐり、イランで抗議活動が広がるなか、マスク氏がツイッターに投稿した。ツイッター上ではマスク氏に対し、衛星インターネット通信の提供を求める声が上がっていた。
イランではソーシャルメディアや幾つかのコンテンツへのアクセスが非常に制限されており、インターネット監視団体のNetBlocksは、クルディスタン州の州都では19日、抗議活動に関連するインターネット接続が「ほぼ全面的に」妨害されたと報告した。
現時点で、イランの通信情報技術省に対するコメント要請は行えていない。イランの外務省、国連大使、および米国商務省産業安全保障局は今のところ、ロイターのコメント要請に応じていない。
マスク氏はスターリンクが免除を申請するのがどの国かについては明らかにしていないが、イランは広範囲にわたる制裁に直面している。スペースXはスターリンクの急速な拡大を目指しており、OneWebやアマゾンが立ち上げようとしているProject Kuiperなど競合する衛星通信企業との競争を繰り広げている。
ロイター