

アラブニュース
ドバイ:メディアおよびエンターテインメントの世界的大手であるワーナー・ブラザース・ディスカバリーと、中東・北アフリカ(MENA)地域最大のメディアグループであるSRMGは本日、同地域の視聴者向けに新しい受信無料放送(FTA)のアラビア語チャンネル、「アッシャルク・ディスカバリー」(Asharq Discovery)を開設する長期パートナーシップを締結したと発表した。
アッシャルク・ディスカバリーは、急成長するSRMGのメディアおよび国際事業における新たな追加コンテンツとなる。
この新しいFTAチャンネルは、MENA地域の視聴者を世界とつなぎ、また逆に世界の視聴者を同地域とつなぐ真のゲートウェイとして、視聴者が既存のメディア消費習慣から一歩踏み出せるような魅力的なコンテンツ、豊かな体験、心に残る物語を提供することにしている。
このパートナーシップは、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのMENA市場拡大戦略とSRMGの成長戦略を維持するとともに、コンテンツの多様化とアクセス性の向上という共通の目標によって両者が結び付き、MENAの成熟したエンターテインメント産業を世界最大級の規模にする目標に貢献するものだ。
ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの中東欧・中東・トルコ担当GMであるジェイミー・クック氏は次のように述べている。
「MENA のエンターテインメント業界は、驚異的な変革と飛躍的な成長を遂げており、コンテンツ事業者と消費者に対して大きな潜在力を発揮しつつ、広範なビジネス機会を提供している。
私たちは既に、リニアチャンネルにおける当社のDiscoveryブランドを確立し、昨年にはノンフィクション分野のストリーミングサービスであるdiscovery+を成功させてきた。
MENA地域で地元の有力企業であるSRMGとともに新しいFTAチャンネル(スクランブルなしの無料衛星放送)を立ち上げることが、エンターテインメントの360度のエコシステムを構築するための確かな一歩になると信じている。
今回のパートナーシップは、サウジアラビアでの存在感を高めるという当社のMENAビジネス開発戦略をもサポートするものだ」また、SRMGのCEOであるジョマナ・アル・ラシド氏は、次のように述べている。
「ワーナー・ブラザース・ディスカバリーとの新たな戦略的提携により、新しい複数のフォーマットとプラットフォームを通じて、ダイナミックで革新的かつエキサイティングなアラビア語コンテンツを提供するという当社の能力が、さらに強化されるだろう。
このパートナーシップは、SRMGの消費者重視のアプローチに対する揺るぎない集中と注力の姿勢をさらに強く示すものだ。
視聴者が望む時間に、望む場所と方法で、魅力的な高級コンテンツを提供していく。
ディスカバリー社は、最先端の高品質なドキュメンタリーを制作してきた比類なき伝統を有している。
私たちは、共同制作による質の高いコンテンツ、新たな雇用機会、最高水準の社員訓練プログラムの提供、そして増大し続ける視聴者のための新しいグローバルネットワークの構築に向けて、共に協力できることを楽しみにしている」アッシャルク・ディスカバリーは、オリジナル、プレミア、独占配信・放送を含む数千時間相当の高品質コンテンツによって、比類のないリアルライフエンターテイメントを視聴者に提供するという。
コンテンツのジャンルは、ポップサイエンスとエンジニアリング、モータースポーツとターボカー、野生動物と自然、冒険と旅行、現実とライフスタイル、犯罪ミステリードキュメンタリーなど多岐に渡る。
さらに、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーとSRMGは、質の高いローカル番組を共同制作し、ディスカバリー・グローバル・ネットワークを通じて世界に発信することも決めており、コンテンツ内容における文化や市場の重要度を一層高めていく方針だ。
アッシャルク・ディスカバリーは現在、事業立ち上げに関するプランニングや必要な手続きを行っている。
2023年中には、OTT(オーバー・ザ・トップ)プラットフォームで利用できるキャッチアップ配信機能を伴った放送、ストリーミング、サードパーティーのローカルアプリを通じて、MENA地域のエンドユーザーにコンテンツを提供することを目指している。