
日本・横浜:日本の井上尚弥が13日、12月にポール・バトラー(英国)とバンタム級の4団体統一戦を行うと発表した。
「モンスター」の異名をもつ29歳の井上は現在、WBC、WBA、IBFのバンタム級ベルトを保持しており、12月13日に横浜でバトラーからWBOタイトルを奪い、4団体統一の世界王者になることを目指している。
「世界のボクシングの歴史に名を刻み、日本ボクシング界の歴史を変えていきたい」。対戦を発表した記者会見で、無敗の王者は語った。
「ポール・バトラーは非常にまとまった、大きな穴のない選手」と井上。
「試合では、少しずつ少しずつ自分のボクシングで弱らせていき仕留めるイメージを持っている。その中で圧倒的な力の差を見せつけて、4団体統一を成し遂げたいと思っている」と意気込みを語った。
井上がこの試合に勝利すれば、2004年に4団体時代が始まって以降9人目、そしてアジア人初の4団体統一王者となる。
井上は今年、『リングマガジン』誌の、全階級を通じたトップを決める、権威ある「パウンドフォーパウンド」ランキングにおいて日本人で初めて1位となったが、その後、ヘビー級チャンピオンのオレクサンドル・ウシクと入れ替わり、2位に後退した。
井上は4団体統一を達成した後に、現在のバンタム級(53.5kg = 118ポンド)からスーパーバンタム級(55kg = 122ポンド)に階級を上げるという従来の目標を再度表明した。また彼は、35歳で引退すると過去に語っている。
「自分としては常々4団体統一をしたいと口にしてきた。この試合の位置づけはバンタム級での最終章、スーパーバンタム級へのスタート」と井上。
「自分はまだまだ上を目指しているので、ここはゴールではなくあくまで通過点。この先のキャリアに向けた一戦だと思っている」
AFP