
ロンドン:ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドが、自身の移籍が発表されて以来、サウジアラビアでの初試合に向けて準備を進めているなか、ロナウドのアル・ナスルへの移籍は、彼の新しいクラブとサウジアラビアに金銭的な利益をもたらすかもしれないと、サッカー経済専門家のニール・ジョイス氏はロイター通信に語った。
ロナウドは、19日に行われるリオネル・メッシ率いるパリ・サンジェルマンとのエキシビションマッチで、リヤドSTXI(アル・ナスルとアル・ヒラルの選手で構成されるチーム)のキャプテンに任命された。
この37歳のフォワードとアル・ナスルとの契約金額は、メディアによって2億ユーロ(2億1576万ドル)以上と推定されており、この契約は、金銭的機会を提供する可能性の高く大きな注目を集めると、ジョイス氏は述べた。
「ロナウド加入後のアル・ナスルのファン層の拡大はよく知られていることで、100万人以下だったファンが10日ほどで800万人にまで拡大した」と、CLVグループのCEO兼共同設立者であるジョイス氏は述べ、世界中のファンベースとの関わり合いを通じて収益を最大化する最善の方法についてクラブに助言している。
「クラブにとっては、金銭的なチャンスである。スポンサーシップについては、800万人のファンにアピールできる世界的なブランドに突然変貌したということで、すぐにでも収益化できるだろう」
「彼は有名人のファンを多く抱えており、テレビ、エンターテイメント、ポップミュージックの分野でも多くのファンがいるため、サウジアラビアをテレビとエンターテインメントのハブとするようなコンテンツ機会をもたらす。また、サウジアラビアを旅行先として宣伝することもできる」
ジョイス氏によると、ロナウドのサウジアラビアへの移籍は、1975年にニューヨーク・コスモスに移籍したペレがアメリカサッカーに与えた影響と同様に、より多くの大物選手がサウジアラビアリーグにやって来て、発展させる前例となるだろうという。
「彼を獲得できたことは、どちらかというと短期的な成功といえる。しかし、それだけでなく、もし彼らがMLS(メジャーリーグサッカー)の次のバージョンになりたいと思っているのなら、ペレのことを思い出してほしい」と、ジョイス氏は付け加えた。
「ロナウド効果は、地域で定着する可能性があり、地域でのワールドカップの成功を考えると、ロナウドにとっても、近い将来にもたらされる価値を考えても、非常に意味のあることだと思う」
「ロナウドがサウジアラビアに移籍することで、キャリアの後半に差し掛かった有名なスター選手たちが次々とサウジアラビアに移籍することになるだろう」
サウジアラビアは、ロナウドの誘致だけでなく、メッシと観光大使として契約し、有名なライバル関係の新しいフレーズを演出することになった。
ロイター