
アラブ・ニュース
今週末に開催予定のサウジカップでは、賞金総額3,535万ドルをめぐり、サウジアラビアの競馬調教師らは厳しい戦いに直面することが予想される。
世界最高クラスの賞金が懸けられた同レースは、サウジアラビア・ジョッキークラブの主催で、リヤドのキング・アブドルアジーズ競馬場にて、2月24日から25日まで2日間にわたって開催される。
アブドゥラ・ビン・ミシュリフ氏、ベダン・アルスバイ氏、フセイン・アルショイブ氏、ナイーフ・アルマンディール氏、ムタイブ・アルムラワ氏など、サウジアラビア国内の調教師30人以上が、2晩にわたってレースで競う予定だ。
アルムラワ氏は、昨年の第3回サウジカップを制した馬エンブレムロードとともに、賞金2,000万ドルのレースで、アメリカのベテラン調教師ボブ・バファート氏(馬はカントリーグラマー)と競うことになる。
エンブレムロードは、タイトル防衛を懸けて厳しい競争に直面しそうだ。
対抗馬のカントリーグラマーは昨年のサウジカップで競った2着馬で、敗れたわずか1か月後にはアメリカの調教師ボブ・バファート氏とともにインターナショナル・ドバイカップを制した。
サウジの調教師ムタイブ・アルムラワ氏は、タイトル防衛に備えるプログラムの一環として、フランスの競馬場に足を運び、パリの雰囲気を感じながらトレーニングを行った。帰国後は馬を休ませ、今大会に備えた。
アルムラワ氏はまた、サウジアラビアカップ優勝の可能性を高めるために、国内競馬のチャンピオンホース、スコットランドヤード(クオリティロードの息子)とも出場する。
4歳のスコットランドヤードは先月、カストディアン・オブ・ザ・ツー・ホーリー・モスクスカップを制し、サウジカップ2023の出場権を獲得している。
一方、ボブ・バファート調教師は、リヤドに来る前にアメリカの競馬界で有望な結果を残した馬タイバとの参加で、レースへの期待を高めている。
バファート調教師は、タイバとカントリーグラマーの2頭で出走し、前回優勝したサウジアラビアのムタイブ・アルムラワ氏と雪辱を懸けたレースを行う。
サウジの若手調教師ナイーフ・アルマンディール氏は、ラガーサライムとサンセットフラッシュの2頭の牝馬でサウジカップ2023レースの本戦に参加する。
アルマンディール氏は過去3年間、全57戦中、キング・ファイサルカップのG1レース、プリンス・スルタン・ビン・アブドルアジーズカップのG2レース、(両レースの最終チャンピオンカップを獲得)、ガルフカップで優勝し、両コースの最終チャンピオンカップを、その実績でトップトレーナーの名を刻んでいる。
サウジのアルマンディール調教師は、国内レースに続き、サウジカップで初の国際レース出走を果たすことになる。
日本の調教師も2,000万ドルの賞金獲得を目指して出場する。サウジに到着した20頭のうち6頭が、金・土曜日に行われる様々なレースに出走する予定だ。