
クリスティアーノ・ロナウドは試合前に日本人の心をつかみ、7月25日に大阪で行われた親善試合ではパリ・サンジェルマン戦でアル・ナスルの輝かしいスコアレスドローに貢献した。
大阪市のヤンマースタジアム長居での対戦を前に、38歳のロナウドは日本語を少し話し、地元の子供たちとプレイし、試合中は2アシストを記録した。
フランス王者パリ・サンジェルマン(PSG)は手強い相手だったが、それでも関係者全員にとって楽しいひとときとなった。ファンは、このゲームのレジェンドの1人がスキルを披露するのを目にできた一方、アル・ナスルはプレシーズンの準備を一段と進め、自分たちが国際的なクラブであることを証明した。
ただし、注目されたのはバロンドールを5度受賞したロナウドだけではなかった。アル・ナスルのリヤドのライバル、アル・ヒラルに移籍が噂されているフランスのスター、キリアン・エムバペはフランスに残ったが、ネイマールはベンチ入りしていた。
文字通りアル・ナスルの中盤は新しくなった。選手はナイキの新ユニフォームを着、セコ・フォファナとマルセロ・ブロゾヴィッチがミッドフィルダーとして並んだ。この2人の選手は印象的だった。また、最近就任したルイス・カストロ監督がサイドラインに控えていた。
しかし、最初にインパクトを与えたのは、23歳のゴールキーパー(GK)、ナワフ・アクイーディだった。試合開始早々、カルロス・ソレールのゴール上隅に突き刺さる見事なフリーキックを、ラインを越えて好セーブ。
アル・ナスルがポルトガルの合宿でベンフィカとセルタ・デ・ビーゴに大敗していたことを考えれば、これは重要なセーブだった。
序盤はPSGが優勢に試合を進めたが、アル・ナスルがプレッシャーを受けながらも後方から冷静にプレーを組み立て、たとえゴールには至らなかったとしてもすぐに敵陣に侵入し始めたのが印象的だった。
PSGもシュートを放つまでには至らず、前半半ばに10代のフォワード(FW)ノア・レミナがGKをかわしてシュートを放つが、これも枠を外れた。
その後、ポルトガル出身のスター選手ロナウドの見せ場となった。ロナウドは反転からシュートを放ち、その後、枠を捉えた巧みなフリックシュートを放ったが、GKのジャンルイジ・ドンナルンマの好セーブに遭い、さらにバイシクルキックも放つが、これもゴールを外れた。
無得点で前半終了。このような試合ではよくあることだが、後半は交代が相次ぎ、試合のリズムが奪われ、テンポが遅くなった。フランスチームには少し合っていたようだった。
アル・ナスルの新フルバック、アレックス・テレスが途中から出場。ゴールを決めてファンを喜ばそうと、両チームは前へ前へと攻め込んだ。ゴールは決められなかったが、カストロ監督にとってはポジティブな材料がたくさんあった。
2度の大敗を喫した後、アル・ナスルはヨーロッパの強豪チーム相手にすばらしい試合を見せた。ディフェンス陣は組織化され、ポゼッションもうまくいっていたようだ。ロナウドも楽しんでいたし、新ミッドフィールダーのフォファナとブロゾヴィッチもバランスがよく取れ、安定しているように見えた。
ブロゾヴィッチは7月27日に、アル・ナスルが同スタジアムでイタリアの強豪、そして彼の古巣であるインテル・ミラノとの試合で日本訪問を締めくくるのを楽しみにしているだろう。