
リヤド:9日、クリスティアーノ·ロナウドがPKを決めてアル·ナスルがアル·ショルタに1対0で勝利し、アラブ·クラブ·チャンピオンズカップ決勝進出を決め、決勝でアル·ヒラルまたはアル·シャバブの勝者と対戦することになった。
スター選手揃いのサウジアラビアのアル·ナスルは、イラク王者のアル·ショルタにとってはあまりにも強すぎたが、彼らが実力を発揮するのは後半に入ってからだった。
アル·ナスルのタレントの顔ぶれを見れば、彼らがすぐに試合の主導権を握り、流れを掴んだのも驚きではなかった。
ルイス·カストロ監督率いるアル·ナスルは余裕を持ってポゼッションをしているように見え、意図を持ってスマートなパス回しを展開した。
リヤドのビッグクラブであるアル·ナスルは、開始10分で3点を決めていてもおかしくなかった。ペナルティエリア内でスペースを見つけたアンデルソン·タリスカが良い位置取りから放ったシュートはアル·ショルタのGKアーメド·バースィルの正面に飛び、その直後にはマルセロ·ブロゾヴィッチからの良いパスを受けたロナウドがゴールに迫った。さらにその後、タリスカが放ったシュートはバースィルに阻まれた。
30分には、ブロゾヴィッチからのパスに抜け出したロナウドがネットを揺らし、膠着状態が崩れたかに見えた。だがビデオレビューの結果、38歳のロナウドがオフサイドポジションにいたと判定された。
アレックス·テレスが放った強烈なシュートはキーパーが反応しきれなかったがクロスバーに弾かれ、その後のロナウドのシュートは大きく上に逸れ、サディオ·マネがペナルティエリア内で倒された場面でのPKのアピールは実らなかった。
ピッチの反対側では、アハメド·ファルハンのエリア外からのシュートをアル·ナスルのGKナワフ·アル·アキディが余裕を持って止めた。バグダッドを本拠地に据えるアル·ショルタはアル·ナスルにとってほとんど危険な場面を作れなかったが、前半終了時点で得点差が付くことはなかった。
後半も前半と同様の立ち上がりとなり、黄色いユニフォームのアル·ナスルが緑のユニフォームのアル·ショルタを押し込む形となった。
60分には中盤のセコ·フォファナが得点を狙うもボールは大きく上に逸れ、またもやチャンスを逃したことでフラストレーションは高まっていった。
そこで転機が訪れた。マネがペナルティエリア内で倒され、今回主審はペナルティスポットを指差したのである。ロナウドは冷静さを保ち、4試合連続となる得点を決めた。
アル·ショルタは試合終了間際にチャンスを作った。抜け出したファルハンがペナルティエリアに侵入したあたりからキーパーの頭越しに浮き球でゴールを狙ったが、アル·アキディがこれをなんとか触って得点を防いだ。これが勝利を決定づけるセーブとなった。
アル·ナスルは追加タイムをしっかり使い切って勝利を決め、アラブ·クラブ·チャンピオンズカップを掲げるという希望を繋いだ。