東京:東京は3日、ロシアの外務副大臣と会談した日本の議員による突然のモスクワ訪問を非難した。
鈴木宗男氏は、昨年ロシアがウクライナに侵攻して以来、日本の議員としては初めての訪問を実施。日本が西側の同盟国に加わり、問題の紛争をめぐってモスクワへの制裁を開始した後のことだった。
松野博一報道官は、「今回のロシア訪問について、事前にも事後にも、政府は鈴木氏から説明を受けていない」と述べた。
松野報道官は記者団に対し、「ロシアへの渡航を中止するよう…勧告を出しています。目的が何であれ、ロシアへの渡航を控えるよう全国民に促しているところです」と述べた。
ロシア外務省によると、鈴木氏は2日、アンドレイ・ルデンコ外務副大臣と会談したという。
「ロシア側は、日本の国会議員による二国間関係の発展への多大な貢献に注目しました」と、同省の声明が3日に述べている。
声明はさらに、「遺憾ながら、数十年にわたって蓄積されてきた二国間協力の遺産は、米国や『集団的西側』の反ロシア的路線を喜ばせるために東京が実施した制裁政策によって意図的に破壊されようとしています」と述べた。
中道右派の野党、日本維新の会所属の鈴木氏は、日露の緊密な関係を長年支持してきた。
彼が深く関わっていたのは、第二次世界大戦後のロシアとの領土紛争解決を目的とした外務省のプログラムである。
その秘書である赤松慎司氏は、同参議院議員が1日、「視察ツアーのため」にモスクワに出発したとAFPに語った。
赤松氏によると、鈴木氏は「自らの信念に基づいて国益の観点から訪問を実施している」という。
日本維新の会のある関係者は、出発前に渡航計画を提出していなかったことで鈴木氏が党の規則に違反した可能性を示唆し、同議員が帰国次第、党として面談する予定であると述べた。
与党である自由民主党の茂木敏充幹事長は、鈴木氏の訪問について「望ましくない」と述べた。
鈴木氏は、贈収賄と政治資金スキャンダルの発覚後、2000年代初頭に自由民主党からの離党を余儀なくされた。
AFP