
ワシントン:米上院民主党トップのチャック・シューマー院内総務の事務所は3日、超党派の上院議員団が10月に中国、日本、韓国を訪問すると発表した。
シューマー院内総務は共和党のマイク・クレイポ議員と共に6人の上院議員団を率いる。クレイポ議員の事務所が先に明らかにしたところによると、今回の訪問は来週に予定されており、上院議員らは中国の習近平国家主席との会談を希望している。
シューマー院内総務は、米国が中国に対してより強硬な姿勢を取るよう繰り返し求めており、今年には、世界第2位の経済大国である中国に関する懸念への対処を目的とした新たな法案に着手するよう議員らに促した。今回の訪問は、8月のジーナ・レモンド商務長官による訪中を含む一連のバイデン政権高官による訪問に続くものである。
シューマー院内総務の事務所によると、今回の訪問の目的はこの地域における米国の経済・国家安全保障上の利益の推進であり、各国の政府高官やビジネスリーダー、および各国に進出している米企業関係者との会合が予定されている。
同院内総務は、「中国における米企業との互恵主義を通して米国の労働者にとって公平な競争条件を実現する必要性や、国家安全保障のための先端技術における米国のリーダーシップの維持に焦点を当てる予定」だという。
訪問する他の上院議員は、共和党のビル・キャシディー議員とジョン・ケネディ議員、および民主党のマギー・ハッサン議員とジョン・オソフ議員である。中国大使館は2日、この訪中計画についてのコメントを避けた。
レモンド商務長官は8月、中国が「投資できない」国になってしまったとの不満を米企業から聞かされてきたとしたうえで、罰金や家宅捜索などの措置により中国でのビジネスのリスクが高まっていると指摘した。
また、「多くの場合、米企業の忍耐は薄れつつある。行動を起こすべき時だ」としたうえで、企業は「何の説明もない法外な罰金、不明瞭で米コミュニティーに衝撃を与えている反スパイ法の改正、家宅捜索などに直面している。これらは全く新しいレベルの挑戦であり、我々はそれに対処する必要がある」と付け加えた。
ロイター