
ソウル:アメリカの原子力空母ロナルド・レーガンは10月12日、韓国の釜山港に立ち寄る。韓国政府は北朝鮮によるさらなる脅威に警告を発しており、アメリカ、日本と共同で海軍軍事演習を行った。
韓国国防省によると、ロナルド・レーガンは10月16日までの予定で釜山に停泊し、北朝鮮から挑発行為があった場合に備えて米韓の防衛体制を強化する。
前回ロナルド・レーガンが韓国に立ち寄ったのは2022年で、約4年ぶりの訪問であった。この時は他の軍用艦艇とともに北朝鮮にメッセージを送るための示威行為として派遣された。
北朝鮮国営メディアKCNAは10日、潜水艦と爆撃機を含むアメリカの戦略兵器のアジア・太平洋地域への配備を批判する一方で、自国の偵察衛星計画については「不可欠」だとして正当性を主張した。
北朝鮮政府は偵察衛星を軌道に乗せることに今年3月と5月の2回にわたり失敗しているが、10月にも再発射を行うと明言している。
聯合ニュースによると、韓国の申源湜(シンウォンシク)国防相は10日、報道陣に対して、韓国は北朝鮮からのさらに深刻な脅威に直面していると述べた。
今回の空母寄港に先立ち、今年4月の米韓首脳会談で尹錫悦大統領とジョー・バイデン米大統領が発表したワシントン宣言では、アメリカは自国の戦略兵器の「常時の可視化」を向上させると約束していた。
韓国海軍によると、9日と10日、米韓両国の海軍は日本の自衛隊と合同で、韓国の済州島近くの海域で海軍演習を実施した。
この種の演習としては2016年以来となる共同演習は、北朝鮮の「進行中の核とミサイルの脅威」を抑止し、それに対応することを目的としていると、海軍は声明の中で述べている。
また、8日には空母上で韓国の艦隊司令官、金明秀(キム・ミョンス)海軍中将と日米の司令官が参加して会議が行われ、北朝鮮の「海中での脅威」および核・ミサイル計画への対抗策が協議された。
ロイター