
ソウル: 韓国海軍は10日、南部・済州島東南の海上で9、10両日に、日米韓3カ国の合同訓練を実施したと発表した。8月の日米韓首脳会談で合意した安全保障協力の強化に向けた取り組みの一環で、北朝鮮に対応能力を誇示した。
訓練を行ったのは、韓国海軍のイージス駆逐艦「栗谷李珥」や米原子力空母「ロナルド・レーガン」、日本の海上自衛隊の大型護衛艦「ひゅうが」など。韓国軍によると、ロナルド・レーガンを含む空母打撃群は12~16日、韓国南東部・釜山に停泊する。
北朝鮮の高度化する核・ミサイルの脅威に対応するため、訓練は日米韓3カ国の海上作戦能力を高めることに重点を置いた。大量破壊兵器を積載した船舶の検査を想定した訓練も、2016年以来7年ぶりに3カ国合同で実施した。
ロナルド・レーガンの釜山入港は、昨年9月以来。今回は米韓同盟が70周年を迎えたことを記念するとともに、米国の拡大抑止力を示し北朝鮮をけん制する狙いがある。北朝鮮が強く反発しそうだ。
時事通信