
東京:25日、日本はコロナウイルスの感染者と死者数の増加をくい止めるため、新たな対策を発表。安倍晋三首相はリスクを最小限にとどめるためにテレワークや時差出勤をするよう国民に呼びかけた。
2月3日から東京の南にある横浜港に停泊している英国船籍のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」から出た691人の感染者の他に、日本国内には159人の感染者がいる。NHKは25日、乗客のうち4人の死亡を伝えた。
厚生労働省が一連の新たな対策を発表する前に、安倍首相はこのように語った。当局は病気を完全に封じ込めるというより、拡大のペースを落とし、死者数を最小限にとどめようとしている。
テレワーク(オンライン業務または在宅勤務)によって、人が一ヵ所に集まって感染するリスクを減らすことができる。
また、安倍首相は、症例が集中している地域で感染と戦うため、政府がより強力な手段を講じると付け加えた。
24日、加藤勝信厚生労働大臣は、この病気 (COVID-19) の抑制方法を決定するため医療専門家会議を開いた。
厚労省のウェブサイトに掲載された会議の内容によると、急速に感染が広まれば、患者数は爆発的に増加し、医療システムに多大な負担がかかり、経済が打撃を受ける。
会議のメンバーで独立行政法人地域医療機能推進機構の理事長・尾身茂氏は24日の記者会見で「我々は新たな段階に入りました。だから今の時期が非常に重要です」と述べた。「今後1~2週間が瀬戸際です」
2月19日の隔離措置終了後にダイヤモンド・プリンセス号から下船した乗客は、外国人が少数いるものの、ほとんどが日本人で、自宅待機をして公共交通機関の利用を避けるよう要請されている。
米国など他の国は、正式な隔離終了期間より前に自国民を帰国させた。
Reuters