
上川陽子外相は21日、パレスチナ自治区ガザに支援物資を積んだトラックが入ったことについて、「現地の人道状況の改善に向けた前向きな動きの一歩として歓迎する」と評価した。訪問先のエジプト・カイロからオンラインで記者団の取材に応じた。
上川氏はガザ情勢に関する国際会議「カイロ平和サミット」に出席した。演説で「日本は(イスラム組織)ハマスによるテロ攻撃を断固として非難する」と述べた上で、「このような(ハマスの)行為を賛美する市井の声が一部であるのも悲しい事実だ」と指摘した。
上川氏は「今般の事案が、中東和平の道を閉ざすことになってはいけない。対話こそが解決の道だ」と表明。人質の即時解放や事態沈静化などを訴えた。
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