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GCC首脳とエルドアン大統領、イスラエルのガザにおける国際法違反を非難、占領終結を要求

6カ国の首脳は、イスラエルがガザで続けている軍事行動を非難した。(SPA)
6カ国の首脳は、イスラエルがガザで続けている軍事行動を非難した。(SPA)
サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン・ビン・アブドル アジーズ・アール・サウード皇太子殿下とカタール首長のシェイク・タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ殿下。(X: @spagov)
サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン・ビン・アブドル アジーズ・アール・サウード皇太子殿下とカタール首長のシェイク・タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ殿下。(X: @spagov)
(SPA)
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05 Dec 2023 05:12:41 GMT9
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アラブニュース

リヤド:湾岸協力理事会(GCC)の加盟国は、イスラエルが国際法への「明白な違反」を犯しているとして非難するとともに、イスラエルによるパレスチナ自治区占領の終結を改めて要求した。

湾岸協力理事会の第44回会合が終了した5日に発表された声明の中で、6カ国の首脳は、「民間人の強制的な移住、および住宅、学校、医療施設、礼拝所などの民間施設やインフラの破壊につながっている」と、イスラエルがガザで続けている軍事行動を非難した。

非難声明はさらに、このような行動は「国際法および国際人道法に明らかに違反している」とし、「パレスチナ人民に対するイスラエルの露骨な侵略」に不満を表明した。

ムハンマド・ビン・サルマン・ビン・アブドル アジーズ・アール・サウード皇太子殿下がサウジ代表団の主要メンバーとして出席した同サミットは、カタールで開催された。

湾岸6カ国の代表に加え、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領も参加し、同大統領はトルコとGCC諸国の間には230億ドル相当の貿易があったと述べた。

さらに同大統領は、イスラエルによるガザ地区への砲撃が続いていることを非難し、次のように付け加えた:

「ネタニヤフ首相はガザで人道に反する戦争犯罪を犯している」

そして同大統領は、ネタニヤフ首相は「自分の政治的未来のために、地域全体を危険にさらしている」と述べた。

GCC首脳会議は、イスラエル軍がガザ地区南部の主要都市への「待望の」攻撃を開始し、病院がパレスチナ人の死傷者で溢れかえっているなか、カタールで開催された。

今回の地上攻撃は、先週休戦協定が崩壊して以来、最大と思われるもので、住民によれば、イスラエル軍の戦車は、イスラエルとの国境フェンスを横断して西に進み、ハーン・ユーニスの東部に初めて進入した。

住民によれば、戦車の一部はハーン・ユーニス東部郊外の街、バニ・スハイラ(Bani Suhaila)内に陣取り、他の戦車はさらに前進し、ハマド・シティと呼ばれるカタールが出資する住宅開発地の端に布陣したという。

イスラエル軍は何日も住民にこの地域から脱出するよう命じていたが、5日には新たなビラを投下し、攻撃中はシェルター内にとどまるよう指示した。

ビラには「これから数時間以内に、IDF(イスラエル国防軍)は、テロ組織ハマス壊滅のため、あなたの居住地域に集中攻撃を開始します」と記されていた。

「まだ出て行かないでください。安全のため、避難所や病院に引き続き留まってください。外出しないでください。外出は危険です。あなたは警告を受けました」

しかし、イスラエルの砲撃は、ガザの230万人の住民の80パーセントを家から追い出し、そのほとんどは、ロンドンよりも人口密度の高い南部に逃れている。

国連が信頼できると見なしたガザの保健当局者によれば、15,800人以上の死亡が確認され、さらに数千人が行方不明で、瓦礫の下に埋もれている恐れがあるという。

同宣言はさらに、持続可能な停戦を達成し、すべての人道援助が目的の場所に届くことを保証するため、ガザ地区での人道的停戦の即時再開を求めた。

同サミットは、パレスチナの人々への継続的な支援と、ガザ地区の住民の苦しみを軽減するための継続的な支援を約束した。

GCCによる同声明はまた、「イスラエルの戦争兵器が過去数年間にガザ地区への攻撃によって破壊したもの」の再建を支援することに合意した。

GCCの首脳たちは、戦争が続けば紛争が中東の他の地域に拡大する危険性があると述べ、「地域の人々、そして国際平和と安全にとって悲惨な結果」につながると警告した。

そして、停戦を成し遂げ、民間人を保護するために国際社会が介入することを求めた。

同理事会は、パレスチナ占領の終結を改めて要求し、占領地全域に対するパレスチナ人民の主権を支持した。

また、サウジアラビアの継続的な努力と、アラブ連盟、欧州連合(EU)、エジプト、ヨルダンとの連携による、国際法、国連決議、2002年のアラブ和平イニシアティブに則った和平プロセス復活への同国の主導を称賛した。

カタール首長のシェイク・タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ殿下は、開会の挨拶の冒頭で、国連安全保障理事会に対し、イスラエルにガザ戦争を巡る交渉のテーブルに戻るよう強制することを求めた。

「国際社会にとって、この凶悪な犯罪が2カ月近くも続いていることは恥ずべきことであり、その間、女性や子供を含む罪のない民間人が組織的かつ意図的に殺害され続けている」と同首長はサミットで述べた。

同カタール首長は、自国は停戦の「更新に常に取り組んでいる」と述べ、それは「恒久的な停戦に代わるものではない」と付け加えた。

また同首長は、「イスラエルによる虐殺に対する国際的な調査」を要求し、あらゆる国籍と宗教の民間人を標的にしたことを非難した。

GCC理事会はサミットの終わりに宣言を発表し、カタールのシェイク・ムハンマド・ビン・アブドルラフマン・アール・サーニー外相は、現在の第一目標はガザでの戦争を止めることだと述べ、ガザに関する調停協議はまだ続いていると付け加えた。

同外相は、包囲されたガザ地区への人道支援の到達を妨げることは容認できないと繰り返し述べた。

ロイター

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