

上川陽子外相は3日(日本時間同日)、イスラエルを訪問し、テルアビブでコーヘン外相と会談した。日本外務省が発表した。イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザの人道状況改善へ、一時的な戦闘休止を直接訴える方針だ。
この後、上川氏はヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマッラーに入り、パレスチナ自治政府のマーリキー外相と会談した。事態の早期沈静化と人道状況改善に向けた連携について意見を交わす。
ハマスの攻撃開始後、日本の閣僚によるイスラエル、パレスチナ訪問は初めて。ガザで拘束されている人質の家族とも面会した。
先進7カ国(G7)は7、8両日に東京で外相会合を開く。これを前に、議長を務める上川氏自らが当事者と会い、中東の最新情勢を把握する必要があると判断した。
4日(日本時間同日)にはヨルダンでサファディ外相と会談。パレスチナ難民との面会も調整している。5日に帰国する。
時事通信