
河野太郎防衛相は3日の記者会見で、北朝鮮が2日に発射した2発の飛翔(ひしょう)体について、レーダーなどで探知しにくい低高度の短距離弾道ミサイルとの分析結果を明らかにした。多連装ロケット砲の発射実験を同時に行った可能性があるとも指摘。「北朝鮮はさまざまな技術の取得を目指している。総合的な防空能力を高めていく必要がある」と強調した。
外務省は3日、北京の大使館ルートを通じて北朝鮮に抗議した。
今回のミサイルについて、河野氏は北朝鮮が昨年8~11月にかけて発射した固体燃料方式の低高度ミサイルと同系統だったと指摘。「従来、北朝鮮が保有しているスカッド(ミサイル)の軌道よりも低い高度を約240キロ飛翔した」と説明した。
河野氏はまた、早期警戒管制機などの運用態勢を強化するため、26日に航空自衛隊の「警戒航空隊」を「警戒航空団」に格上げするなどの部隊再編も発表した。
時事通信社