Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 日本
  • 海運18社が紅海回避=国連安保理

海運18社が紅海回避=国連安保理

ドミンゲス氏はルートの切り替えに関し、「航行日数が10日増え、運賃の上昇といった悪影響を及ぼす」と指摘。(AFP)
ドミンゲス氏はルートの切り替えに関し、「航行日数が10日増え、運賃の上昇といった悪影響を及ぼす」と指摘。(AFP)
Short Url:
04 Jan 2024 01:01:59 GMT9
04 Jan 2024 01:01:59 GMT9

ニューヨーク、ワシントン:国連安全保障理事会は3日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海で船舶への攻撃を繰り返している問題を受け、緊急の公開会合を開いた。報告に当たった国際海事機関(IMO)のドミンゲス事務局長は、既に18の海運会社が所属船舶の航路について、紅海を避け、アフリカ南端の喜望峰を回るルートに切り替えたと明らかにした。

紅海は欧州とアジアを結ぶ海上交通の要衝。フーシ派は、イスラエルと交戦するイスラム組織ハマスへの連帯を掲げ、イスラエルに関連すると見なす船舶に攻撃を加えている。11月には日本郵船が運航する自動車運搬船「ギャラクシー・リーダー」を拿捕(だほ)した。

ドミンゲス氏はルートの切り替えに関し、「航行日数が10日増え、運賃の上昇といった悪影響を及ぼす」と指摘。多くの理事国がフーシ派の攻撃を非難し、ギャラクシー・リーダーと乗員の解放を求めた。

安保理会合は、日米英仏などの要請を受けて開催された。2023年10月のイスラエルとハマスの戦闘開始後、安保理がフーシ派への対応を協議する公開会合を開くのは初めて。

3日にはまた、日米英、ドイツ、オーストラリア、バーレーン、シンガポールなど13カ国が、フーシ派の船舶攻撃を巡り共同声明を発表。「違法で容認できず、深刻な不安定化をもたらしている」と攻撃を非難し、即時停止を要求した。 

声明はさらに、フーシ派が行動を改めない場合、「結果について責任を負うことになる」と警告。米政府高官はオンラインで記者団に「再び警告することはないだろう」と述べ、新たな攻撃があれば対抗措置を講じる可能性を示唆した。

時事通信

特に人気
オススメ

return to top