京都アニメーション第1スタジオが放火され、36人が死亡、32人が重軽傷を負った事件で、京都地裁で死刑判決を受けた青葉真司被告(45)の弁護人が26日、判決を不服として大阪高裁に控訴した。
25日の京都地裁判決は「善悪を区別し、犯行を思いとどまる能力は著しく低下していなかった」と指摘。心神喪失か耗弱状態だったとする弁護側主張を退け、刑事責任能力があったと判断し、求刑通り死刑を言い渡した。
青葉被告は公判で起訴内容を認め、被告人質問では事件の動機として、京アニが自身の小説を落選させたり、盗用したりしたと主張していた。
結審する前日には、被告人質問で犠牲者らに対し、「申し訳ございません」と謝罪。自身の責任について「(死刑で)償うべきだと考えている」と述べていた。
時事通信