

東京:上川陽子外相は金曜日、日本パレスチナ友好議員連盟による表敬訪問を受け、ガザ情勢は「深刻という言葉では言い表すことができないほど悲惨だ」と述べた。
同友好議員連盟の山田賢司事務局長は、民間人が多く集まるラファへの軍事攻撃を避けるようイスラエルに求めることや、人質の解放と人道支援活動を可能にする環境を確保し、持続可能な停戦に向けた外交努力を積極的に続けるよう要請した。また、ガザでの悲劇が繰り返されないようにすることが不可欠だとして、「二国家解決」の実現に向けた積極的な貢献を求める決議を手交した。
これに対して上川氏は、「人間の尊厳を守り、脆弱な立場に置かれた人々を守るためのアプローチを実践することが必要である」と応じた。さらに日本として、「人道支援活動が可能な環境の確保、人質解放につながる人道的停戦の速やかな実現、持続可能な停戦の実現が重要だと考えている」と付け加えた。
UNRWAへの拠出再開については、上川氏は予断をもって答えることはできないとした上で、ガザ地区における罪のない民間人がこれ以上犠牲になることを防ぎ、一人でも多くの命を救うために人道支援に取り組んでいくことをあらためて表明した。
今回、上川氏を訪問したのは日本パレスチナ友好議員連盟の長島昭久副会長(衆・自民)、谷合正明副会長(参・公明)、山田賢司事務局長(衆・自民)、務台俊介事務局次長(衆・自民)、あべ俊子幹事(衆・自民)、川田龍平幹事(参・立憲)、福島伸亨幹事(衆・有志の会)。