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能登への思い、重ねて示す=両陛下「思い出深い地」

地震は1月1日午後4時10分ごろ発生。両陛下はこの日、皇居で皇族方や三権の長らから新年のお祝いを受ける「新年祝賀の儀」に臨み、お住まいの御所に戻った後だった。(AFP)
地震は1月1日午後4時10分ごろ発生。両陛下はこの日、皇居で皇族方や三権の長らから新年のお祝いを受ける「新年祝賀の儀」に臨み、お住まいの御所に戻った後だった。(AFP)
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22 Mar 2024 12:03:10 GMT9
22 Mar 2024 12:03:10 GMT9

天皇、皇后両陛下は22日、能登半島地震のお見舞いのため、石川県輪島、珠洲両市を訪問された。能登地方は、両陛下とも学生時代に訪れたことがあり、「雅子も私も思い出深く思ってきた地域」(天皇陛下)。地震発生後は被災地に強く心を寄せ、さまざまな機会を捉えて思いを示してきた。

◇「復旧順調に」願い

地震は1月1日午後4時10分ごろ発生。両陛下はこの日、皇居で皇族方や三権の長らから新年のお祝いを受ける「新年祝賀の儀」に臨み、お住まいの御所に戻った後だった。2日に皇居で予定されていた新年一般参賀は、地震を受けて中止となった。

両陛下は地震を受け、報道などで被災地の状況をつぶさに確認し、甚大な被害に心を痛めてきた。ただ、現地入りすることで復旧などに当たる地元に負担を掛けたくないとの考えもあり、宮内庁は県側と慎重に日程を調整した。

天皇陛下は2月、64歳の誕生日に際しての記者会見で、地震の被害に「深く心を痛めております。復旧・復興が順調に進んでいくことを心から願っています」と表明。誕生日の一般参賀でも「心からお見舞いをお伝えいたします」と述べた。

◇訪問重ね、伝統工芸応援も

両陛下は昨年秋、主要地方公務の一つである国民文化祭で金沢市を訪れた。宮内庁によると、天皇陛下は1975年、学習院高等科時代に地理研究会で輪島市などを訪問したのを最初に、石川県を13回訪問。皇后さまは、皇太子妃時代にも2回同行したほか、学生時代の86年には金沢市や能登半島を友人と旅行した。

64歳の誕生日に合わせて同庁が公開した近況写真は、陛下が過去の訪問時に贈られるなどした輪島塗や珠洲焼を見ながら、皇后さまと会話される様子を撮影したものだった。両陛下は3月、訪日したブルネイ皇太子夫妻に輪島塗の宝石箱を贈っており、側近は「すぐに現地に行けない中で、厳しい状況にある伝統工芸を後押ししたいという気持ちを示された」と話す。

「国民の皆さんの中に入り、少しでも寄り添う」。2月の会見で、天皇陛下はさまざまな行事や災害の被災地お見舞いなどで各地を訪問する際の心構えをこう話した。今回は輪島、珠洲両市に皇后さまと足を運び、被災者らと面会。同庁の西村泰彦長官は「お見舞いを受けられた方々はあすへの力になるという意味で、大変意義のあること」と話した。

JIJI Press

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