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国連安保理、北朝鮮パネル延長を否決=ロシア拒否権、事実上廃止へ

2024年2月23日、ニューヨークの国連本部で開かれた「ウクライナの一時占領地」に関する国連総会で発言するロシアのネベンジア国連大使。(AFP=時事)
2024年2月23日、ニューヨークの国連本部で開かれた「ウクライナの一時占領地」に関する国連総会で発言するロシアのネベンジア国連大使。(AFP=時事)
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29 Mar 2024 01:03:03 GMT9
29 Mar 2024 01:03:03 GMT9

ニューヨーク:国連安全保障理事会は28日、対北朝鮮制裁決議の履行状況を調べる専門家パネル(定員8人)について、任期を来年4月まで1年間延長する決議案を否決した。北朝鮮との軍事協力を深めるロシアが拒否権を行使した。日米韓など13カ国が賛成。中国は棄権した。

活動の継続には根拠となる決議が必要で、今の任期が切れる今年4月末までに新たな決議が採択されなければ、パネルは活動停止を余儀なくされる。安保理筋によると、パネルの存続に向けた交渉を続けても「ロシアが延期に合意する可能性は低い」との見方が強く、パネルは事実上廃止されることになりそうだ。

パネルは北朝鮮に関する情報を集め、制裁違反が疑われる事例を調査する「監視部隊」。活動停止となれば制裁逃れが増加し、北朝鮮による核・ミサイル開発の加速につながる恐れがある。

ロシアのネベンジャ国連大使は採決に先立つ演説で「朝鮮半島情勢は根本的に変わった」と述べ、対北朝鮮制裁そのものの見直しを要求。さもなければパネル延長決議案を支持できないとして、全15理事国のうち唯一反対した。

日米韓などは22日に予定していた採決を延期してロシアの説得を試み、採決前にも共同声明を出して翻意を促したが、実らなかった。山崎和之国連大使は会合で「ロシア自身が北朝鮮から調達した軍需品をウクライナ侵攻に使用して安保理決議に違反しているのは無責任で恥ずべきことだ」と糾弾。各理事国からも拒否権発動に遺憾の表明が相次いだ。 

時事通信

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