
天皇、皇后両陛下の長女愛子さま(22)は2日、日本赤十字社への就職に際しての感想を宮内庁を通じて文書で公表された。皇室の役割は「困難な道を歩まれている方々に心を寄せる」ことだとした上で「新たなことにも挑戦しつつ、様々な経験ができれば」と意気込みをつづった。
愛子さまは、東日本大震災の復興支援ボランティアに携わった中学・高校時代からの友人の話を聞くなどして福祉活動全般に関心を持ったとし、「公務以外でも、様々な困難を抱えている方の力になれる仕事ができれば」と考えたと説明。両陛下に相談した上で就職を希望したといい「社会人としての責任感を持って、なるべく早くお役に立てるよう精進したい」と記した。
皇族としての活動では、2月にケニア大統領夫妻を招いた昼食会に出席。初めての宮中昼食会で「両国にとって意義深い時間であると身をもって感じました」と振り返った。
3月の三重、奈良両県訪問では「多くの方々に温かく迎えていただいたことに感激」したといい、今後については「それぞれのお務めに誠心誠意取り組んでいきたい」とした。
結婚への意識は、成年を迎えての記者会見(2022年3月)で「まだ先のこと」と答えた時と変わっていないとした上で、「両親のようにお互いを思いやれる関係性は素敵だなと感じます」とつづった。
宮内記者会は学習院大卒業を前に、宮内庁を通じて五つの質問を提出。3月の卒業に際して1問回答があり、今回残りが公表された。
JIJI Press