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イラン、交渉は行き詰まってはいないが複雑な問題が残ると述べる

イラン政府のアリー・ラビエイ報道官。(提供)
イラン政府のアリー・ラビエイ報道官。(提供)
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02 Jun 2021 04:06:27 GMT9
02 Jun 2021 04:06:27 GMT9
  • ジョー・バイデン米大統領は、イランが先にウラン濃縮の厳格な制限遵守を再開するのであれば、米国は核合意に復帰すると述べた

ドバイ、テヘラン:イランは、列強と締結した2015年核合意への復帰の障壁は複雑ではあるが、乗り越えられないものではないと考えていると、火曜日にイラン報道官が述べ、交渉の行き詰まりを否定した。

イランと主要6ヵ国は核合意の再開に向けて、イランと米国がそれぞれ核活動と制裁について踏むべき段階を検討するために、4月からウィーンで交渉を続けてきた。

欧米外交官2名とイラン政府関係者1名が語ったところによると、交渉は、それぞれが自国に持ち帰って協議するために木曜日に中断されることになりそうだが、6月18日に実施されるイラン大統領選の前に交渉が再開されるかどうかは未だ不明であるという。大統領選では、原理主義の有力候補が現実主義の現職を打ち負かすと予想されている。

「ウィーン会談に行き詰まりはない」とイラン政府のアリー・ラビエイ報道官は、国営ウェブサイトでライブ発信された記者会見で述べた。「交渉は、決定すべき2、3の重要な問題を残すのみの段階まで達したが、それらの問題には、適切な注意、完璧主義、そして時間を要する」

米国のドナルド・トランプ前大統領が3年前に合意を離脱し、イランへの制裁を再開して以来、イランは、核兵器への転用が可能となる濃縮ウラン貯蔵再開を含む対抗措置をとってきた。

「トランプ政権による数々の制裁とイランの対抗措置が問題を複雑化させており、検討すべきことは当然たくさんあるが、これらの障壁はどれも克服不可能なものではない」とラビエイ報道官は付け加えた。

交渉は、決定すべき23の重要な問題を残すのみの段階まで達したが、それらの問題には、適切な注意、完璧主義、そして時間を要する

アリー・ラビエイ・イラン政府報道官

月曜日にイランの核問題交渉担当が、交渉は現在の回が最後となるのではないかとの懸念を表明した。

ジョー・バイデン米大統領は、イランが先にウラン濃縮の厳格な制限遵守を再開するのであれば、米国は核合意に復帰すると述べている。

これとは別に、調印国のひとつであるフランスは、イランは数ヵ所の未申告施設で発見されたウランの痕跡を説明できていないことを示した月曜日の国際原子力機関の報告を受け、懸念を表明している。 

フランス外務省アニエス・フォン・デル・ミュール報道官は、フランスはウラン問題を明確にしないイランに対して、国際原子力機関(IAEA)の非難決議復活を望むかとの質問に答え、「我が国はイランに対し、早急にそれに対する返答を提出するよう強く要請する」と述べた。

3ヵ月前に、英国、フランス、ドイツは、35ヵ国から成るIAEA理事会がウラン粒子の出所の説明が不十分であることに関してイランを非難するという、米国主導の計画を破棄した。IAEAのラファエル・グロッシ事務局長がイランとの新たな交渉を発表した際に、3ヵ国はこれを撤回した。

操縦士が死亡
イラン戦闘機の操縦士2名が火曜日、イラン南西部の空軍基地で発生した事故で死亡したと国営メディアが報じた。

事故は、乗っていたF-5戦闘機がデズフールの基地を離陸する前に発生したと、デズフール市長アリー・ファラハマンドプール氏の言として国営イラン通信(IRNA通)が伝えている。

同空軍基地は閉鎖され、当初「技術的なもの」とされた事故原因については現在調査中であると同市長は付け加えた。
ファラハマンドプール市長は、「空中事故や墜落」はなかったとし、事故についてのさらなる詳細は捜査後に公表されると述べた。国営テレビがホームページで伝えた。

ロイター/AFP

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