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米国、石油・海運の制裁解除に同意=イラン高官

2021年1月24日、インドネシア海域で違法に原油を輸送した疑いで拿捕されたイランのタンカーとパナマの船。(ファイル/AFP)
2021年1月24日、インドネシア海域で違法に原油を輸送した疑いで拿捕されたイランのタンカーとパナマの船。(ファイル/AFP)
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24 Jun 2021 12:06:50 GMT9
24 Jun 2021 12:06:50 GMT9
  • 6月20日日曜日、協議は一時休止
  • ライシ氏が8月にロウハニ大統領と交代するため

ドバイ:イランは23日水曜日、イランと世界の国々との間で締結された核合意の再建の協議において、米政府がイランの石油および海運分野に対するすべての制裁を解除し、一部の高官をブラックリストから外すことに合意したと発表した。ただし、協議は現在、一時休止している。

任期満了を迎えるロウハニ大統領の首席補佐官によるこの発言は、ロウハニ大統領の現実主義的陣営がこれまでに主張してきた、4月からウィーンで開催されている協議で米政府が大幅な譲歩をする用意があるとする主張と一致している。

イランでは、米国のブラックリストに載っている強硬派のイブラヒム・ライシ司法府代表が大統領選挙に勝利。その2日後の6月20日日曜日、協議は一時休止した。ライシ氏は8月、ロウハニ大統領と交代する予定だ。

イランの国営メディアの報道によると、ロウハニ大統領の首席補佐官であるマフムード・バエジ氏は、「トランプ前米大統領が導入した保険、石油、海運の制裁をすべて撤廃することで合意した」と述べた。

そして、「約1,040あるトランプ時代の制裁が、今回の合意で解除される。また、個人や最高指導部の側近に対する一部の制裁解除でも合意した」と述べた。

6月20日日曜日、ジェイク・サリバン米国家安全保障問題担当大統領補佐官は、制裁やイランに必要な核関連の確約について、まだ「大きな隔たり」があると述べた。他の西側諸国やイランの高官も、今回の協議が決着するまでに、長い道のりが残されているとみている。

イランは2015年、国際的な制裁措置の解除と引き換えに、核開発計画の抑制に合意した。しかし3年後、トランプ前大統領がこの合意を破棄し、制裁を再開。イラン政府は核合意の制限に一部違反して、対抗していた。

バイデン米大統領の新政権は核合意の再建を目指しているが、どのような手順でいつ行うのかについて、双方の意見が一致していない。

イラン高官と西側の政府関係者は双方とも、最高指導者であるハメネイ師がすべての主要政策について最終決定権を持っているため、ライシ氏が大統領選で勝利しても、イランが交渉姿勢を変えることはないだろうと述べている。

しかし、一部のイランの高官は、イラン政府はライシ新大統領に白紙状態を用意するために、ライシ氏が大統領に就任する前に合意したいのではないか、と示唆している。

ロイター

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