
米配車サービス大手の日本法人ウーバージャパン(東京)は5日、一般ドライバーが自家用車を使って有償で客を運ぶ「ライドシェア」のサービスを8日に開始すると発表した。都市部や観光地でタクシーのドライバー不足に対応する。
ライドシェアは国の規制緩和に伴い、今月から東京都と京都府、神奈川、愛知両県のそれぞれ一部地域で、タクシー会社が運行管理することを条件に認められた。利用には、配車アプリでの予約が必要で、発着地と運賃を乗車前に決める。利用はタクシーが不足しがちな時間帯に限られる。
ウーバージャパンは、提携先のタクシー会社が採用したドライバーと利用者をつなぐ役割。当初は数十台が運行できる見通しで、順次台数を増やす。5月以降に対象地域が広がるのに合わせ、サービスの提供エリアも拡大を目指す。アプリは50言語に対応し、外国人観光客も取り込みたい考えだ。
5日に都内で行われた配車実演会で、ウーバージャパンの山中志郎代表は「移動手段の確保や地域の経済発展に貢献したい」と語った。
東京23区と武蔵野、三鷹両市では、タクシー大手の日本交通(東京)なども8日にライドシェアを始める。
JIJI Press