カルドン・アズハリ

東京：東京都の小池百合子知事の元側近で弁護士の小島敏郎氏は、知事がカイロ大学を卒業したと偽っているとして繰り返し非難しているが、偽装の証拠は提示していない。

カイロ大学と駐日エジプト大使館は、小池氏が1976年に同大学を卒業したことを確認している。小島氏は、これらの機関が偽装工作に加担したと批判しているわけではないようだ。

小島氏は小池氏を糾弾する記者会見の直後、「カイロ大学とエジプト大使館が小池氏の学歴詐称を隠蔽したと正式に非難しているのか」という質問に対し、「いいえ」と答えた。

法律関係者によると、小島氏の冒頭発言は彼の主張が一貫していないことを示すもので、証拠に基づく妥当性のないゴシップや未確認の告発に過ぎないという。

小島氏は弁護士だが、信憑性のある証拠もなく告発を広めようとしているようだ。証拠のない告発は名誉毀損になりかねない。

政府系大学であるカイロ大学とエジプト政府は小池氏が卒業したことを認めた。そのため小島氏はエジプト政府の評判を傷つけ、日・エジプト関係に干渉している可能性がある。 

小島氏の主張が本当なら、どのようにして不正行為が起きたのかを明らかにしなければならない。彼の主張の一部は大学と大使館を巻き込んでいる。しかし、単に非難を浴びせることは事実を証明するものではなく、他の誰かが嘘をついていることを示唆しており、学問の世界も外交の世界も深刻な批判に晒されている。

他に考えられるのは、カイロ大学は小池氏が卒業したとしているが、賄賂などの不正な手段を使ったというシナリオである。小島氏は、小池氏が賄賂を行なったことと、政府が知らなかったことの両方を証明しなければならない。それは今のところ証明できてはいない。

小島氏自身の関与も問われる可能性がある。小池氏の側近だった彼はかつて、卒業を証明する方法を求めていた小池氏にアドバイスをしたという。小島氏はカイロ大学が小池氏の要請を受け入れたことを認めたものの、今は同大学の誠実さに疑問があると主張している。このような告発の動機は何であろうか？

法律の専門家によると、小池氏の卒業証明を確保するにあたりルール違反があったかどうかは、全く明らかではない。当てつけと噂でしかなく、小島氏は何が悪いのか、誰が悪いのか明言していない。「少なくとも、小池氏には推定無罪の権利がある」と専門家は語った。

小島氏による小池氏への攻撃は選挙の時期に現れるようだ。一部の日本のマスコミ報道では、小池氏が衆院補選に出馬し、国政に復帰する可能性を示唆していた。小池氏はこれまで、日本初の女性首相になることに関心を示してきた。