
マイナンバーカードの氏名や住所、顔写真といった情報をスマートフォンに搭載できるようにする改正マイナンバー法などが31日、参院本会議で与野党の賛成多数で可決、成立した。公布後1年以内に施行される。
オンラインでの証券口座開設や買い物時の年齢確認などの手続きがスマホで完結できるようになり、利用者の利便性向上につながる。
河野太郎デジタル担当相はX日、将来的にすべてのiPhoneにマイナンバーカード機能が搭載されると述べた。アンドロイドにはすでに搭載されているという。
資格証明書をスマートフォンに表示することも可能だという。
今後iPhoneに搭載されるマイナンバーカード機能は、すでにアンドロイドで実現済みの電子証明書の搭載のほか、券面記載事項も搭載できるので、年齢や住所の確認も可能となるほか、資格証明書をスマホに表示できるようにもなります。アンドロイドでの券面記載事項の搭載時期は現時点で未定です。
— 河野太郎 (@konotarogomame) May 30, 2024
カードには、本人の氏名や住所、生年月日、性別(基本4情報)などを証明する機能と、昨年5月からアンドロイド端末で搭載可能となっている、本人であることを裏付ける電子証明書の機能がある。米アップル社のiPhone(アイフォーン)では、来春にも両方の機能を搭載できるようになる。
性的少数者に配慮する観点から性別の削除を求める声が上がっていたことを受け、改正法にはカードの券面から性別を削除するための規定も盛り込んだ。政府は、2026年にも導入を目指す次期カードの券面には記載しないが、ICチップには引き続き情報を残す。
時事通信