
シンガポール:ロイド・オースティン米国防長官は土曜日、インド太平洋地域がワシントンにとって「優先事項」であることに変わりはないと述べ、「アジアが安全であればこそ米国は安全である」と語った。
ロイド国防長官は、中国の董軍(ドン・ジュン)国防部長と会談した翌日、シンガポールで開催された主要な安全保障フォーラムでこのように発言した。
近年、米中関係のバロメーターとなっているシャングリラ・ダイアログで、オースティン氏は
「ヨーロッパと中東での紛争にもかかわらず、インド太平洋は米国にとって最優先の作戦地域であることに変わりはない」と語った。
米国は、中国の軍事力と影響力の拡大に対抗するため、アジア太平洋地域、特にフィリピンとの同盟とパートナーシップを強化しようとしている。
防衛関係の深化に伴い、合同軍事演習を強化し、台湾海峡や南シナ海に軍艦や戦闘機を定期的に配備しており、中国の指導者たちを激怒させている。
今年のシャングリラ・ダイアログは、中国が台湾周辺で軍事演習を行い、北京が「危険な分離主義者」と評する頼清徳総統の就任後、米国が支持する台湾をめぐる戦争を警告した1週間後に開催された。
中国はまた、米国がこの地域で防衛関係を強化していることに激怒している。
AFP