
京都市は1日、観光客の増加で住民生活や環境に影響を及ぼすオーバーツーリズム(観光公害)対策として、京都駅から主要観光地に直行する急行バス「観光特急バス」の運行を始めた。土日・祝日、お盆期間や年末年始のみ運行。運賃は大人500円(子ども250円)で、通常の市バス均一区間(230円)の約2倍に設定した。
既存の地下鉄・バス1日乗車券(大人1100円、子ども550円)でも利用できる。
急行バスは京都駅を出発し、清水寺や祇園、銀閣寺などに停車する。同市内では、観光客が市バスに殺到し、混雑や渋滞が深刻化。観光客向けバスの導入により、通常路線とのすみ分けを図る。
シンガポールから家族で訪れた30代女性観光客は、市京セラ美術館に行くため急行バスを利用。「少し高いが受け入れられる値段だ。結構空いていて良かった」。徳島市の30代女性も「早く着くことができ、車内は快適だった。また乗りたい」と話した。
時事通信