
東京: 上川陽子外相は金曜日、モロッコのナースィル・ブリタ外相と会談およびワーキング・ディナーを行い、「強化されたパートナーシップに係る協力覚書」に署名した。
西サハラについても議論し、上川氏より2007年4月11日に国連事務総長に提出されたモロッコの提案に言及。西サハラ問題の解決に向けてプロセスを前進させようとするモロッコの取組みを真摯かつ信頼できるものと歓迎した。モロッコの外相はこれを歓迎した。
双方はその他、中東情勢やサヘル地域、ギニア湾沿岸諸国の情勢、北朝鮮を含む東アジア情勢について意見を交換した。
また、安保理改革をはじめとする国連の機能強化、女性・平和・安全保障(WPS)などの協力についても意見交換した。さらに日アラブ経済フォーラムやTICADの枠組みの下での協力についても確認した。
上川氏は、両国は皇室・王室間の友好関係に基づいた歴史的な友好国だとして、さまざまな分野で協力してきたパートナーとして、一層関係を強化したいと述べた。
ブリタ氏は日本政府の歓待に謝意を表明し、今回の覚書を契機として政治・安全保障、インフラや再生可能エネルギーを含む経済、安全保障など、幅広い分野での連携を強化したいと述べた。