
東京:新型コロナワクチン接種などに関して世界保健機関(WHO)が推進する国際保健規則(IHR)の改正や、いわゆるパンデミック条約に反対する人々が金曜日、都内の日比谷公園で大規模な決起集会を行った。
登壇した原口一博元総務相は、公園内の日比谷音楽堂に集まった聴衆と会場に入れず周辺を埋め尽くす大勢の人々に向けて、「亡くならなくてよかった命が失われた。国会議員の一人として皆さまにお詫びを申し上げる」と述べた。
また慶應義塾大学の小林節名誉教授はアラブニュース・ジャパンの取材に、「ワクチンの問題もそうだが、今の日本の政治は国民に情報を正しく知らせず、何でも言うことを聞けという姿勢になってきている。憲法学者として、緊急事態条項や地方自治法の改正も、政府がこう決めたからみんな黙って従え、という傾向に不安を覚えた」と語った。
日本各地からの参加者がプラカードを掲げていた中、高知県より泊まりがけで上京したという男性は、「政府の言いなりになるのではなく、人として声を上げにきた」と話した。
集会後、デモ隊は「IHR改悪反対」「ワクチン被害を究明せよ」などと訴え、厚労省前から銀座周辺にかけて練り歩いた。